名探偵コナン★第94話: 雪女伝説殺人事件(1998年3月9日)
江戸川コナン、毛利小五郎、毛利蘭はスキー旅行で雪山の民宿『源兵衛の宿』に滞在します。そこには、ドラマで雪女を演じた女優・木下明子とその専属スタントマンの浅沼洋子が加わります。蘭が露天風呂で雪女の姿を見た翌朝、明子が雪女の衣装を身にまとったまま凍死体で発見されます。警察は自殺と判断しますが、窓の外に残された登攀の跡や屋根の雪の足跡、衣装の状態から疑問が多く浮かび上がります。絡繰り人形やトイレ案内の矛盾、そして夜間の影を解析したコナンは、スタントの技術を駆使した巧妙な他殺トリックを解き明かす挑戦を始めます。
みどころ
このエピソードの最大の魅力は、スタントマンの技術を駆使した一人二役トリックと雪女伝説が見事に融合した演出です。視聴者を翻弄する巧妙な入れ替わりや絡繰り人形の出現は恐怖感を醸し出し、その中でコナンの鋭い観察力による推理シーンがスリリングに展開されます。また、露天風呂や雪山の静けさと恐怖との対比、雪女衣装を着た犯人の影の妖しさが際立つ演出が印象的です。さらに、雪玉に包まれた毛利小五郎のコミカルな展開とのギャップも新鮮で、本格的な推理とホラーの融合が絶妙に表現されています。
ゲストの声優
北村源兵衛を演じるのは鈴木昭生(1927年6月19日生まれ)、北村加代役は相生千恵子(1934年12月28日生まれ)、木下明子役を担当するのは田中敦子(1962年11月14日生まれ)、浅沼洋子役は麻上洋子(1952年7月10日生まれ)、川田刑事役は幹本雄之(1948年3月15日生まれ)です。
まとめ
本作は、雪山の民宿という閉ざされた空間で雪女伝説を題材にしたホラー要素と本格推理が巧みに融合した名作エピソードとなっています。絡繰り人形や雪女衣装を使った巧妙なトリック、静寂を破る恐怖感、そしてコナンの観察眼による論理的分析が絶妙に描かれています。最後にはコミカルな雪玉のオチで観客を笑わせつつ、緊張感とリラックスのメリハリが見事です。シリーズファンだけでなく、初めて見る方にもぜひおすすめしたい作品です。
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