名探偵コナン★第95話： 小五郎のデート殺人事件（1998年3月16日）

酔って帰宅中の毛利小五郎は、偶然にも中学校裏手で旧友である輸入販売会社の社長、島村佐知子と再会します。慌てた様子で車に乗り込もうとする彼女に対し、何も疑わずに助手席に乗り込みました。しかし、ドライブから戻ると、佐知子のルームメイトである竹中和美が自宅のマンションで亡くなっているのが発見されます。小五郎の証言により、佐知子には完璧なアリバイが成立し、事件は強盗殺人として扱われますが、現場に残されたボールペンや夜景ポイントの利用状況から、コナンは時刻のズレを突いた論理的な推理を展開し、冤罪の真犯人を明らかにします。

みどころ

本エピソードの最大のポイントは、被疑者の“時間感覚のズレ”を利用した巧妙なトリックです。スタントマンとしての技術を持つ犯人は、小五郎を睡眠薬で眠らせ、1時間の空白を演出するという見事な演技と計画性を見せます。また、現場で回収されたボールペンの指紋解析や、玄関前の鍵の開閉痕といった微細な証拠をコナンが繋ぎ合わせる様子は非常にスリリングです。さらに、小五郎を責めるシーンでは、いつもの“眠りの小五郎”オチではなく、本人が意外な形で推理に関与する点も新鮮な展開となっています。

ゲストの声優

– 友人（高橋再会相手）：石川和之（いしかわ かずゆき、8月18日生まれ）
– 駅アナウンス：千葉一伸（ちば いっしん、1968年6月26日生まれ）
– 小学生：岩本里夏（いわもと りか、7月31日生まれ）
– 島村佐知子：沢海陽子（そうみ ようこ、1962年5月31日生まれ）

まとめ

「小五郎のデート殺人事件」は、小五郎を餌食に見せかけた時間トリックが見事に描かれたアニメオリジナル回です。睡眠薬を用いた虚実の入れ替えや指紋証拠の検証といった細部の伏線回収が、コナン推理の醍醐味を存分に味わわせてくれます。犯人の巧妙な演出と、それを暴くコナンの冷静な洞察力との対比が見事に描かれており、推理ファンにとっては必見のエピソードです。