名探偵コナン【劇場版】天国へのカウントダウン(2001年4月21日)
あらすじ
西多摩に新たに誕生したツインタワーのオープニングパーティーの日、灰原哀の奇妙な行動が「黒ずくのめ組織」の目に止まり、彼らが暗躍を始める。翌日、主催者である常盤美緒が何者かによって舞台上で無惨に殺され、唯一残された手がかりは血の跡のない盃だった。その後、ビル内の電気室とコンピュータールームで連続爆発が発生し、逃げ場を失ったコナンと蘭は炎と煙の中に取り残される。真犯人の正体を暴き、黒ずくめの組織の動機を解き明かすため、コナンはタワーの上下を駆け巡り、驚くべきトリックを解明していく。
みどころ
本作品の最大の魅力は、シリーズ初登場の「黒ずくめの組織」との対決にあり、また超高層ビルを舞台にした圧倒的なパニック・サスペンスも見どころだ。爆発音が鳴り響く中、コナンが赤外線スコープを備えたメガネで先を見通し、蘭がホースを使って降下するシーンはまさに脱出不可能な迷宮を思わせる。さらに、灰原が組織への裏切りを疑われる心理描写や、新たに登場する白鳥任三郎巡査部長の存在感が物語に深みを与える。終盤の二重構造トリックには誰もが驚くこと間違いなしである。
ゲストの声優
– 小西克幸(1973年4月21日生)– 常盤ツインタワー従業員A/消防士役
– 堀之紀(1952年9月12日生)– ジン役
– 立木文彦(1961年4月29日生)– ウォッカ役
– 井上和彦(1954年3月26日生)– 白鳥任三郎役
まとめ
『天国へのカウントダウン』は劇場版コナン第5弾であり、初めて「黒ずくめの組織」を中心に描いた作品として記念碑的な存在である。脱出不可能と言われたツインタワー爆破事件を舞台に、コナンのガジェットを駆使した緻密な推理アクションが物語全体に緊迫感を生み出している。シリーズ屈指の高層ビルサスペンスであり、灰原と組織との関係性や初登場の白鳥任三郎などキャラクターたちの活躍、さらに豪華なゲスト声優陣による迫真の演技が作品に深みを与えている。何度も見返すことで新たな発見が待っている、名作として名高い劇場版である。
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