名探偵コナン第261話「雪の夜の恐怖伝説(前編)」:2001年12月10日
あらすじ
大雪が吹き荒れる寒い夜、毛利蘭は大学時代の友人である佐伯麻衣子から誘われ、雪に覆われた温泉旅館「白銀亭」へと向かいます。コナンと毛利小五郎も共に旅に出かけ、暖炉の周りにいる5人の宿泊客と合流します。しかし、深夜に「雪女伝説」の話をしている最中、突然の停電が発生します。廊下では仲居の村上が凍死した状態で見つかり、外は大雪で脱出が不可能な状況です。館内では次々と不気味な足跡が見つかり、宿泊客たちは恐怖に包まれます。コナンは、雪と氷が残した状況証拠を元に、伝説に隠された殺人トリックを解き明かすために奮闘します。
みどころ
このエピソードの魅力は、「雪と停電を利用した密室トリック」と「雪女伝説の演出効果」です。吹雪によって完全に閉ざされた空間、暗闇の中に浮かぶ白い足跡、暖炉の炎だけが頼りという不安感――これらの演出が、優れたホラー感を生み出しています。コナンが雪面に残る微細な足跡のパターンや、凍結した泥の成分に着目し、人為的な演出を見抜く過程は、シリーズ屈指の環境トリックです。また、後編への伏線となる「伝説の面」の存在も視聴者をドキリとさせます。
ゲストの声優(生年月日)
– 佐伯麻衣子(大学時代の友人) 声優:吉田小南美(1967年6月6日生まれ)
– 若林栄一(旅館主人) 声優:郷里大輔(1964年8月20日生まれ)
– 仲居・村上(被害者) 声優:松井菜桜子(1965年9月10日生まれ)
– 客・高田京子 声優:山崎和佳奈(1965年7月30日生まれ)
– 客・浜田誠 声優:千葉一伸(1968年6月26日生まれ)
まとめ
第261話「雪の夜の恐怖伝説(前編)」は、豪雪と停電を巧みに取り入れたホラー演出が際立つ作品です。雪女伝説を舞台に、足跡トリックや凍結状況を科学的に解明するコナンの推理は非常に爽快です。密閉された旅館の恐怖感は最後まで持続し、後編への緊張感を高めます。冬の特性を生かした演出とミステリーが見事に融合した名エピソードと言えるでしょう。
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