名探偵コナン★第280話 迷宮のフーリガン（後編）：2002年6月3日

あらすじ

２００２年６月３日に放送された第２８０話「迷宮のフーリガン（後編）」では、サッカー観戦からの帰りに満員電車内で、ノワール東京の熱烈なフーリガンである赤野角武が刺殺される事件が発生しました。コナンは午後５時以前に切符を持っていた乗客を改札で足止めし、吉良蓮絵、大葉悦敏、船戸三昭の三人のアリバイを検証します。証言や車掌の配置図、赤野のユニフォームに残された少量の泥の種類を手がかりに、犯行時の“密室”状況を再現し、犯人を絞り込んでいきます。最終的に、コナンは被害者のポケットに残された“ある紙片”が決定的なトリックを明らかにし、真相を解明します。

見どころ

– 満員電車という動く密室の中、数十人が入り乱れる車両内で、赤野の悲鳴と共に犯行の瞬間が描かれます。コナンの鋭い推理力が、わずかな乗降タイミングや服装の違いを証拠として結びつけ、際立ちます。
– 泥の足跡トリックにより、ホームの泥がユニフォームに付着した微細な痕跡を追跡し、移動経路を逆算する科学捜査的なアプローチが印象的です。
– 赤野のポケットに残された“試合プログラムの切れ端”は、密室を成立させた真犯人の証拠となる仕掛けであり、その回収が見事です。

ゲストの声優

– 赤野角武（あかの かくむ）／菅原淳一：1959年3月27日生まれ
– 吉良蓮絵（きら はすえ）／浅野まゆみ：1969年11月13日生まれ
– 船戸三昭（ふなと みつあき）／斎藤志郎：1956年8月31日生まれ
– 大葉悦敏（おおば えつとし）／宮本充：1958年9月8日生まれ

まとめ

後編では、密集した電車内という“一瞬の隙”を利用したトリックが中心となっています。コナンが泥汚れや切符の時刻という小さな証拠を繋ぎ合わせ、試合プログラムの切れ端から犯行を見事に再現する過程は圧巻です。動く密室ならではの緊迫感と、科学的推理の素晴らしさが融合した、シリーズの中でも屈指の名作エピソードです。