名探偵コナン★第286話 工藤新一NYの事件(事件編):2002年7月15日
あらすじ
2002年7月15日に放送された第286話「工藤新一NYの事件(事件編)」では、横浜中華街で事件を解決した直後、蘭が高熱に襲われ、朦朧とした意識の中で「NYでの事故」を思い出します。15歳の時、新一の母親である工藤有希子と共にブロードウェイの楽屋へ向かう途中、パトカーを避けながら進み、映画女優のシャロン・ヴィンヤードと再会することになります。しかし、その夜、劇場の裏では不気味な銃声が響き渡り…蘭の視点から語られる“黒ずくめの男”との出会いや、回想に潜む殺人トリックの序章が描かれています。
みどころ
本話の最大の魅力は、蘭の“高熱の夢”と回想が巧みに組み合わさったミスリードの演出です。現代のストーリーとNYでの回想シーンとの対比があり、黒い帽子の男やシャロンの不穏なセリフが視聴者を翻弄します。また、ブロードウェイの楽屋のセットやジャガーの走行シーンに施されたCG効果音が異国情緒を醸し出しています。冒頭の銃声とその“音のみ”の演出が恐怖感を高め、後編への期待感を一層引き立てます。
ゲストの声優(生年月日)
工藤有希子を演じるのは島本須美さん(1954年12月8日生)、シャロン・ヴィンヤード役は小山茉美さん(1月17日生)です。イベリス・ハミルトン役には野沢由香里さん(1957年10月9日生)、リラ・サンチェス役は安藤麻吹さん(1969年3月30日生)が担当しています。アカネ・ニールセン役は林摩理子さん(1980年8月24日生)、ヒース・フロックハート役は千葉一伸さん(1968年6月26日生)です。ラディッシュ警部の声を務めるのは石田太郎さんで生年月日は非公表、通り魔役は長嶝高士さんでこちらも生年月日は非公表です。
まとめ
NYを舞台に、蘭の意識と記憶が交錯する中で、黒ずくめの男やシャロンの大人の事情が絡む“回想ミステリー”の幕が開きます。夢と現実の境界が曖昧な演出が不安感を増し、異国の街並みと殺人トリックのコントラストが際立っています。後編で明らかになる事件の真相や、新一母子の絆を巡るドラマに期待が高まる、シリーズの中でも特に印象的な導入回となっています。
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