名探偵コナン★第302話 悪意と聖者の行進(後編):2002年12月2日

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名探偵コナン★第302話 悪意と聖者の行進(後編):2002年12月2日

東京スピリッツの優勝パレードが開催される中、高木刑事の車両が爆破されるという事件が発生しました。コナンは映像に映らない“郵便ポスト”の謎を解明することで、犯人の狙いを見抜きます。後編では、連続爆破事件の真実が明らかになり、“聖者”の行進に潜む悪意の意外な動機が浮き彫りになります――。

あらすじ

第302話「悪意と聖者の行進(後編)」では、高木刑事の車がパレードの警備中に爆発し、目暮警部たちはこれが3年前の連続爆破事件と同一の犯行であると判断します。前編で明らかになった郵便ポストの集配不在時刻の謎をヒントに、コナンは犯人が警察官をおびき寄せるために郵便局を標的にしたと推理します。少年探偵団はパレードの沿道にある別のポストを調査し、爆破予告のファックスに隠されている“集配ルート”の暗号を解読します。次第に明らかになるのは、祝賀ムードを利用した巧妙な犯罪計画です。コナンは目暮警部と佐藤刑事に連携を促し、爆弾犯を逮捕する瞬間を迎えます。

みどころ

後編の最大の魅力は、コナンが“映っていないもの”に着目した推理がクライマックスで発揮される点です。子供たちが調査したポストの集配データと、ファックス文面のわずかな違和感を結びつける推理のシーンは、シリーズの中でも特に鮮やかです。爆破現場の緊迫した雰囲気と、郵便局での張り込みが同時に描かれることで、時間との戦いが手に汗握る展開を生み出しています。また、佐藤刑事と白鳥警部の協力捜査や、目暮警部の本気の姿勢が見られるのも後編ならではの魅力です。祝祭の雰囲気と緊張感の交錯は、“聖者の行進”を裏切る悪意を際立たせています。

ゲストの声優

– 阿笠博士:緒方賢一(1952年10月17日生まれ)
– 目暮十三:茶風林(1961年12月4日生まれ)
– 白鳥任三郎:井上和彦(1960年2月7日生まれ)
– 宮本由美:杉本ゆう(1975年7月24日生まれ)

スタッフ注目ポイント

演出を担当した松浦錠平と脚本の川島明子は、原作コミックス第36巻の流れを忠実に再現しつつ、アニメオリジナルの“ファックス予告”演出を強化しました。特にファックスの着信音と画面の切り替えのタイミングを工夫することで、不安感がじわじわと視聴者に伝わる演出が秀逸です。また、ポスト周辺の静けさとパレード会場の喧騒をCGで対比させた作画演出は、劇伴音楽と相まって緊張感を高めています。細部にまでこだわった背景美術と編集が、推理サスペンスの深みを支えています。

まとめ

“映らない証拠”である郵便ポストを手掛かりに、コナンは巧妙な爆破トリックを解き明かします。聖者の行進を悪意に変えた動機と手口が鮮やかに明らかになり、後編はスピード感あふれる展開で幕を閉じます。祝賀パレードが一変してサスペンス劇場となる名作回を、ぜひ振り返って楽しんでください。

 

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