名探偵コナン★第316話 汚れた覆面ヒーロー(前編):2003年4月21日

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名探偵コナン★第316話 汚れた覆面ヒーロー(前編):2003年4月21日

あらすじ

毛利小五郎に誘われ、コナンと蘭はプロレスの試合を観戦することにしました。メインイベントでは、覆面レスラーのウルフェイスと若手エースの永瀬豹太がジュニアヘビー級のタイトルをかけて戦うことになっていました。しかし、永瀬は控室から姿を消し、そこで血を流して倒れている彼の遺体が発見されました。目暮警部が持参した隠しカメラの映像には、刺殺の瞬間と犯人の姿が映っていましたが、その犯人はウルフェイスのマスクを被っていました。会場には同じような体格を持つレスラーが何人もいたため、容疑はますます混乱を極めました。コナンは控室の入り口の位置とマスクのひもに違和感を覚え、覆面の下に隠された別の人物のトリックを解明しようと動き出します。

みどころ

前編の最も注目すべきポイントは、ヒーローを裏切る驚きのビジュアルと、犯行映像における巧妙なミスリードの演出です。覆面姿の犯人を映したカメラ映像と、実際のマスクのひもの結び方が微妙に異なることをコナンが見逃さない瞬間は、特に印象的な推理シーンとなっています。また、プロレス会場の熱気と控室の静けさを対比させる作画演出も印象的で、少年探偵団の蘭と園子が観客席で見せるリアクションも、コメディーの緩急を生み出しています。さらに、ウルフェイスの正体である大神敬晴との会話シーンは、後編への伏線として非常に効果的に配置されています。

ゲストの声優

– 永瀬豹太:真殿光昭(1965年6月13日生まれ)
– ウルフェイス/大神敬晴:関俊彦(1962年11月29日生まれ)
– 牛込巌:水内清光(生年月日非公表)
– 佐熊浩之:中田雅之(生年月日非公表)

スタッフ注目ポイント

作画監督の佐々木恵子は、プロレスリングの照明と控室の暗がりを見事に描き分け、血しぶきのコントラストを際立たせることに成功しました。脚本を担当した市丸知佳は、原作のトリックをアニメ向けに再構成し、マスクひもの微妙な結び目の違いをキーにした論理展開を強化しました。演出を手掛けた戸澤稔は、隠しカメラ映像のノイズやスローモーションを駆使し、“覆面ヒーロー”の不気味さを引き立てる演出を行っています。絵コンテも市丸知佳が担当し、会場の喧騒と控室の静けさを交互に映し出し、視聴者に犯行の不自然さを強く印象づけました。

まとめ

覆面ヒーローを利用した刺殺トリックと、隠しカメラ映像によるミスリードが前編を彩っています。マスクのひもに隠された真犯人の仕掛けを、コナンが後編でどのように暴くのか、続編の第317話をぜひ楽しみにしてください。

 

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