名探偵コナン★第317話 汚れた覆面ヒーロー(後編):2003年4月28日

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名探偵コナン★第317話 汚れた覆面ヒーロー(後編):2003年4月28日

あらすじ

永瀬豹太が控室で刺殺され、その容疑者としてウルフェイスが浮かび上がる前編の続きです。コナンは、映像に映る覆面の紐の結び方が現場のウルフェイスと微妙に異なることに気づき、行動を開始します。眠る小五郎の代わりに、コナンは体格が似た4人のレスラーにウルフェイスのマスクを被せ、同じ動作で紐を結ぶ実験を指示しました。その結果、唯一“犯行映像と同じ結び目”を再現したのは木場でした。木場は永瀬との因縁から試合に負けることを恐れ、覆面をかぶって刺殺を実行。現場に仕掛けたカメラを使い、ウルフェイスに見せかけることで自身のアリバイを偽装していたのです。

みどころ

この後編の最大の見どころは、マスクの紐結び実験を通じた論理推理のショーです。4人が並んでいるシーンを画面分割し、紐の“ねじれ方”をクローズアップで比較する演出は、視聴者にトリックを体感させる工夫がなされています。さらに、小五郎が演じる“眠りの探偵”が壇上で披露するコミカルな口上から一転、木場が追い詰められる緊迫した表情に切り替わるカット割りが印象的です。また、リング袖の金属柵やマスクの質感を細かく描写した作画は、真相解明のリアリティを高める要素となっています。

ゲストの声優(生年月日)

– 大神敬靖/ウルフェイス(おおがみ たかやす):関俊彦(1962年11月29日)
– 永瀬豹太(ながせ ひょうた):真殿光昭(1965年6月13日)
– 木場雄大(きば ゆうだい):中田譲治(1962年8月8日)
– 佐熊浩之(さくま ひろゆき):千葉一伸(生年月日非公表)

スタッフ注目ポイント(約400文字)

脚本と絵コンテを担当した市丸知佳は、原作38巻の密室トリックをアニメ映像に適した形で再構築し、「紐の結び目」という微細な伏線を大胆にクライマックスに配置しました。演出の鈴木吉男は、マスク実験シーンでの画面分割とスローモーションを駆使し、“比較”の視覚効果を強調しています。作画監督の村中ひろびは、マスクやリング上の細部、木場の汗の滴まで繊細に描写し、推理劇のリアリティを向上させました。音楽監督の大野克夫による緊迫した低音弦楽は、場面転換ごとに高まるサスペンスを見事に演出しています。

まとめ

“覆面”というシンボルを逆手に取ったマスク紐トリックを、コナンの実験推理で見事に解明した後編です。リングを舞台にした論理ショーと演出の巧妙さが融合する名作回を、ぜひ紐の結び目までしっかりとチェックして楽しんでください!

 

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