名探偵コナン★第353話 フィッシング大会の悲劇(後編):2004年3月1日
園子の父である鈴木史郎がスポンサーを務めるバス釣り大会において、発生した殺人事件を描いています。コナンは湖底から引き上げられた証拠を基に、真の犯行現場と手口を解明していきます。
あらすじ
警察が昨晩の口論相手である鱒渕拓也を聴取する中、コナンは光彦が湖上で発見した“魚群探知機用プローブ”と濡れた手袋に注目しました。現場のトロッコ列車の軌道をたどり、本来の殺害現場を久谷橋下に特定します。そこには凶器である釣り針と糸が残されており、被害者である船木敏彦は波紋を立てずに水中に引き込まれていたのです。コナンは釣り大会の順位を逆手に取り、勝者のアリバイを崩すことで真犯人を突き止めます。
みどころ
この後編の最大の魅力は、水中トリックの解明シーンです。コナンが魚群探知機のプローブの傷と湖底の足跡を照らし合わせ、波紋の広がり方から凶器の投下地点を特定する精密な推理は圧巻です。また、壇上で栄誉を称えられる優勝者の鱒渕と準優勝者の鮎川沙織の間に生じる微妙な心理戦が、密室ならぬ“密湖”という閉塞感を際立たせます。
ゲストの声優
船木敏彦役を務めるのは大滝進矢さんで、誕生日は1969年3月13日、千葉県出身です。鱒渕拓也役は櫻井孝宏さんで、誕生日は1974年6月13日、東京都出身です。
まとめ
「フィッシング大会の悲劇(後編)」は、湖上と湖底という二重の空間において、コナンが水中の証拠と波紋のトリックを駆使して真相を暴く傑作です。釣り道具を凶器として利用する発想と、そのアリバイを逆手に取る推理展開はシリーズの中でも特に高い完成度を誇ります。次回もコナンの鋭い観察力に期待したいです。
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