名探偵コナン★第382話 どっちの推理ショー（後編）：2004年12月13日

あらすじ

クリスマスが近づく帝丹小学校で行われた「どっちの推理ショー」。前編で発生した大道具スタッフの殺人事件の真相を追求する中、コナンは舞台裏に残されたトランプのマークとわずかな血痕を手がかりに捜査を続ける。怪盗キッドが予告した“クリスマスの奇跡”がショーに緊張感をもたらす中、小五郎が劇場内の隠し通路で見つけた証拠が被害者と加害者の意外な関係を明らかにする。コナンは壇上の仕掛けを駆使し、観客の目の前で犯人を華麗に暴露する。

みどころ

舞台装置を巧みに利用したトリックの解明と観客を巻き込むライブ感がこの作品の最大の魅力です。コナンがマイクを通して小五郎に次々と指示を出し、劇中劇のように展開する“二重の演出”は圧巻の一言。怪盗キッドの存在がちらつく中、サンタ帽を被った犯人との対比がクリスマスの雰囲気にさらなる彩りを加えます。前編の伏線が鮮やかに回収されるラストシーンは、シリーズの中でも特に爽快感をもたらします。

ゲストの声優（生年月日）

舞台監督・高橋誠役を務める中田譲治さん（1961年5月5日生まれ）は、ベテランならではの重厚な声で劇場に緊張感をもたらします。大道具担当助手・宮本里美役の沢城みゆきさん（1985年6月2日生まれ）は、生意気ながらも芯のあるキャラクターを見事に表現します。

まとめ

「前編」の華やかなショーと「後編」の緻密な推理が見事に融合しています。コナンの機転と小五郎の“眠りの推理”が舞台トリックを完璧に暴き、怪盗キッドの影をちらつかせつつ事件を締めくくる巧みな脚本が光ります。クリスマス・シーズンにふさわしいエンターテイメント性と意外性を兼ね備えた名作回であり、次回予告に映るキッドの笑みにさらなる期待が高まります。