名探偵コナン★第423話 探偵団と青虫4兄弟:2005年12月5日
あらすじ
登校途中、歩美は松浦ハイツのオリーブの木で見つけた“青虫3兄弟”に名前を付けて大はしゃぎします。しかし、突然現れた4匹目の青虫に疑問を抱くと、ハイツの大家・松浦仙吉は「虫はいなかったはず」と不思議そうに首をかしげます。その時、コンビニ店員・吉川が「向こうでパトカーが…」と話し、皆は現場へ急行します。高木刑事から、一人暮らしの老人が殺害され、数百万円が強奪された強盗殺人事件の話を聞きます。犯行時刻に現場を通りかかったタクシー運転手は“白い野球帽の少年”に気を取られ、犯人を見逃してしまったと判明します。少年探偵団はこの“帽子の少年”=三井圭一のアリバイを調べますが、彼は完全に否定します。コナンは青虫の出現タイミングと現場の時間差に着目し、真相解明に向けて行動を開始します。
みどころ
本作では「昆虫観察」と「強盗殺人トリック」が巧みに絡み合い、その独特の魅力を生み出しています。コナンは“青虫4兄弟”の奇妙な出現順からハイツの行動パターンを推理し、タクシー運転手の証言に隠された時間のズレを見抜く展開が非常に印象的です。さらに、帽子をかぶった少年の動機を論理的に解き明かすシーンは見応えがあります。探偵団と青虫のエピソードが、本格的なミステリーに繋がる意外性が際立っています。
ゲストの声優(生年月日)
– 三井圭一(帽子の少年):野田順子/1974年6月19日生まれ
– 松浦仙吉(ハイツ大家):小島敏彦/1940年8月10日生まれ
– タクシードライバー:堀部隆一/1967年1月28日生まれ
– 藤堂先生(学校教員):半場友恵/1968年12月5日生まれ
まとめ
「探偵団と青虫4兄弟」は、子どもらしい昆虫観察と大人顔負けの強盗殺人トリックが見事に融合した作品です。青虫の“出現ミステリー”が時間差証言トリックと結びつき、コナンが少年探偵団の視点を活かして真相を明らかにする構成は非常に優れています。日常の小さな違和感を手掛かりに、大事件を解決する爽快感を味わえる、シリーズの中でも特に完成度の高いエピソードです。
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