スペースコブラ第4話:脱走!!シド刑務所
不朽の名作SFアクション、スペースコブラの第4話では、物語の核心となる刺青の三姉妹の一人、ジェーンを救出するためにコブラが難攻不落の刑務所へと潜入します。脱獄というスリリングなテーマを、コブラならではの軽妙なジョークと圧倒的なサイコガンのアクションで描き出した本エピソードは、中盤の大きな盛り上がりを見せる「刺青の女編」の重要な分岐点です。特殊な環境下での知略戦や、個性豊かなゲストキャラクターとの交流など、スペースコブラの持つ多面的な魅力が詰まったこの回を、当時の放送データとともに詳しく紹介します。

スペースコブラ第4話:脱走!!シド刑務所
①あらすじは?
・第4話
・脱走!!シド刑務所
・1982年10月28日放映
コブラは海賊ギルドの魔の手からジェーン・ロイヤルを救い出すため、彼女が収監されている惑星シドの重犯罪者用刑務所へと自ら志願して潜り込みます。刑務所内は凶悪な囚人たちと、冷酷な看守によって支配された地獄のような場所でした。ジェーンを見つけ出したコブラでしたが、彼女の背中には巨大な財宝の秘密を解く鍵となる刺青の一部が刻まれていました。ギルドの監視を潜り抜け、鉄壁の守りを誇るシド刑務所からいかにして脱出するのか。コブラの知略と左腕のサイコガンが、閉ざされた監獄の壁を打ち破るべく火を噴きます。
②みどころは?
第4話のみどころは、何と言っても「プリズン・ブレイク」をテーマにした緊張感あふれる脱出劇です。刑務所という限られた空間の中で、コブラがいかにして周囲を欺き、協力者を得て自由を勝ち取るかというプロセスが非常にテンポよく描かれています。また、初登場となるジェーン・ロイヤルとの出会いのシーンでは、彼女の持つ強さと美しさが際立っており、後の三姉妹を巡る悲劇的かつ壮大な物語の幕開けを予感させます。出崎統監督特有の、劇画調の力強いタッチと光の演出が、重苦しい刑務所の空気感とコブラの爽快なアクションをよりドラマチックに引き立てている点も必見です。
③ゲスト声優は?
| 役名 | 声優氏名 | ふりがな | 生年月日 | 備考、没日など |
| ジェーン・ロイヤル | 中村晃子 | なかむらあきこ | 1948年1月3日 | |
| シュルツ | 石田太郎 | いしだたろう | 1944年3月16日 | 2013年9月21日没 |
| 看守 | 二又一成 | ふたまたいっせい | 1955年3月15日 | |
| 囚人 | 郷里大輔 | ごうりだいすけ | 1952年2月8日 | 2010年1月17日没 |
④エピソードの詳細は?
シド刑務所内でのエピソードは、コブラの「タフな男」としての側面が強調されています。囚人たちのボスとの対決や、賄賂を要求する強欲な看守との駆け引きなど、ハードボイルドな描写が随所に散りばめられています。ジェーンがなぜ捕らえられていたのか、そして彼女の背中の刺青が何を意味するのかという謎が少しずつ明かされていく構成は、視聴者を物語に強く引き込みました。終盤、監視網を突破するためにサイコガンを放つシーンは、抑圧された空間からの解放を象徴する屈指の名シーンです。この脱獄劇を通じて、コブラとジェーンの間に信頼関係が芽生える様子も丁寧に描かれています。
⑤主題歌は?
オープニングテーマは前野曜子による「コブラ」です。ホーンセクションが響き渡るゴージャスな楽曲は、今から始まる宇宙の冒険への期待感を極限まで高めてくれます。エンディングテーマの「シークレット・デザイアー」は、哀愁漂う大野雄二のメロディと前野曜子のハスキーな歌声が見事に融合し、脱獄を果たしたコブラたちが夜の荒野を走り抜けるような余韻を与えてくれます。本エピソードの重厚なドラマ性と、これらジャジーでアダルトな雰囲気の主題歌は非常に親和性が高く、当時のアニメ界においても異彩を放つ洗練された完成度を誇っていました。
⑥まとめ
「脱走!!シド刑務所」は、コブラの持つヒーロー像が「最強の戦士」であると同時に「最高の脱出手品師」であることを証明した名エピソードです。閉鎖的な刑務所を舞台にしながらも、物語のスケール感は宇宙規模の謎へと繋がっており、刺青の女編の重要なプロローグとして機能しています。石田太郎さん演じるシュルツの冷徹な演技や、ジェーンの凛とした魅力など、キャラクターの対比も見事です。この回を経て、物語はついに三姉妹全員を探し出すというメインストーリーへと本格的に舵を切ることになります。左腕のサイコガンが持つ可能性が、単なる破壊の道具を超えて、自由を掴み取るための象徴として描かれた珠玉の一話です。

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