名探偵コナン★第1話: ジェットコースター殺人事件(1996年1月8日)
あらすじ
高校生探偵である工藤新一は、幼なじみの毛利蘭と共に、東京の遊園地「トロピカルランド」のジェットコースター「ミステリーコースター」に乗り込む。ところが、トンネル内で突然「ドサッ」という鈍い音が響き、隣にいた男性の首が忽然と消えてしまう。恐怖に駆られる新一は、冷静な観察力を発揮して殺人事件を解決し、さらに現場で怪しい黒服の男たちが現金をやり取りするのを目撃する。しかし、その直後、彼は背後から襲われ、意識を失ってしまう。目を覚ますと、新一の身体は小学生ほどの大きさに縮んでおり、阿笠博士が開発した「APDC」という毒薬が原因であることがわかる。以後、彼は「江戸川コナン」と名乗り、毛利探偵事務所に住み込みながら黒ずくめの組織の真相と自らの元に戻る手がかりを追い求めることになる。この物語はシリーズの始まりを告げる衝撃的なプロローグとなる。
みどころ
– **劇的な変身シーン**:黒服の男に襲われた新一が、毒薬によって小学生の姿になる瞬間は、シリーズの中でも特に印象深いターニングポイントです。
– **密室殺人と首消失トリック**:不安定で閉ざされたジェットコースター内で、首だけが消えるという奇妙な殺人トリックが視聴者を引き込みます。
– **黒服の男たちの不気味さ**:トンネルの暗闇に現れる影が、後に続く「黒の組織」への恐怖を予感させる存在感を持っています。
– **阿笠博士のガジェット初登場**:後にコナンを救うための必需品となる「変声機付き時計型麻酔銃」など、博士の発明品が次々と紹介されます。
– **蘭との信頼関係と少年探偵団の結成**:蘭が同行し、探偵団のメンバーが証言するシーンでは、以降の主要キャラクターが一堂に会し、それぞれの人間味が感じられます。
ゲストの声優
| 役柄 | 声優 | ふりがな | 生年月日 |
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| 黒服の男A | 堀之紀 | ほり ゆきとし | 1952年9月12日 |
| 黒服の男B | 立木文彦 | たちき ふみひこ | 1961年4月29日 |
まとめ
第1話「ジェットコースター殺人事件」は、『名探偵コナン』の象徴的な要素が詰まった記念すべきエピソードです。工藤新一の驚異的な推理力が初めて発揮され、高速アトラクションを舞台にした独特の密室トリックが視聴者を魅了します。また、毒薬による身体の変化と「江戸川コナン」の誕生というドラマが、視聴者の心をつかみます。黒ずくめの組織の影をちらつかせる演出や、蘭や少年探偵団、阿笠博士といった主要キャラクターの初登場により、シリーズの長い物語の基盤が築かれました。推理サスペンスと人間ドラマ、コミカルなガジェットや緊迫した演出が絶妙に融合し、以降の名作エピソードを予感させる素晴らしい回として強くおすすめします。次回放送の第2話「社長令嬢誘拐事件」もぜひお楽しみに。
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