名探偵コナン★第5話: 新幹線大爆破事件(1996年2月5日)
あらすじ
毛利小五郎、蘭、そしてコナンは友人の結婚式に出席するため、東海道新幹線「のぞみ」に乗車します。しかし、途中で黒ずくめの男から「4億円と引き換えに新幹線を爆破する」と脅迫されます。乗客たちは恐怖に包まれ、混乱が広がります。コナンは阿笠博士が開発した超小型の盗聴器を用いて、犯人たちの会話を聞き取ります。爆弾の起爆装置は、アタッシュケースの中に無造作に仕込まれており、スイッチが入ると列車は瞬時に爆発することが分かります。時速270kmで走行する新幹線という密閉空間の中で、コナンは限られた時間を駆使して爆弾の解除手がかりを探り始めます。座席番号や配線の色、アタッシュケースの構造など、微細な証拠をひも解いていき、阿笠博士が手がけた自作のカッターを使って起爆装置を切り離します。爆発の直前に爆弾を解除し、米花署の協力を得て犯人は逮捕されます。新幹線は無事に目的地へと向かい、シリーズ初の大規模サスペンスが幕を閉じます。
みどころ
新幹線という高速で走行中の密室を舞台にした爆破トリックは、本エピソードならではの緊張感を生み出しています。外部からの救助が期待できない状況が、視聴者を引き込む要因となっています。また、「起爆まで10秒」のカウントダウンは、画面上の緊迫感を増し、コナンの判断力を際立たせます。阿笠博士の発明品、盗聴器や自作のカッターが事件解決のカギとなり、博士とコナンのコンビネーションも視聴者にとっての魅力の一つです。さらに、小五郎を「眠りの小五郎」に仕立て上げ、背後から推理を引き出すコナンの姿勢は、コミカルさとシリアスさの絶妙なバランスを示しています。加えて、黒ずくめの組織の影がちらつき、物語にさらなる緊張感をもたらしています。
ゲスト声優
役柄とその声優については以下の通りです。
| 役柄 | 声優 | ふりがな | 生年月日 |
|——-|——————|———————-|———————–|
| 上田 | 梁田 清之 | やなだ きよゆき | 1965年5月10日 |
| 下田 | 巻島 直樹 | まきしま なおき | 1962年8月23日 |
| 車掌 | 千葉 一伸 | ちば いっしん | 1968年6月26日 |
| 女 | 紗ゆり | さゆり | 1956年5月28日 |
| 男A | 稲葉 実 | いなば みのる | 1951年11月8日 |
| 男B | 山崎 たくみ | やまざき たくみ | 1964年4月14日 |
| 老人 | 塚田 正昭 | つかだ まさあき | 1938年12月16日 |
まとめ
第5話「新幹線大爆破事件」は、シリーズ初の“高速移動中の密閉空間トリック”として記憶に残る名エピソードです。リアルな新幹線の背景を生かした映像美、緊迫した秒読みサスペンス、そしてコナンの鋭い観察力と阿笠博士の発明が見事に組み合わさり、視聴者を手に汗握らせます。特に、カウントダウンや座席配線の色分けといった細かな伏線が解決シーンで回収される爽快感は格別です。黒ずくめの組織の影が漂う中での小五郎との推理のバランスも良く、シリーズの中でも高い完成度を誇ります。このエピソードは、コナンのトリックバトルの魅力を存分に楽しむことができる入門編と言えるでしょう。次回は「バレンタイン殺人事件」で、再びコナンの推理力が発揮されます。
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