名探偵コナン★第14話: 謎のメッセージ狙撃事件(1996年4月29日)
あらすじ
ゴールデンウィークの初日、コナンやその仲間たちで構成される少年探偵団は川辺でラジコンボートに風船を付けて遊んでいました。しかし、突然銃声が響き、風船が破裂します。コナンが双眼鏡で対岸を確認すると、廃ビルの屋上に拳銃を持つ男、山部警部補がいるのを見つけます。急いで現場に向かうと、男たちは慌てて逃げ、残されたのは「3135134162」と表示された電卓だけでした。コナンはこれを“狙撃手が残したメッセージ”だと直感し、目暮警部に連絡しますが、軽視されてしまいます。翌日、コナンは電卓を逆さにして「2I 4E I S E I 3」という文字列を導き出し、「29日の1時、平成エクスプレス」を示す暗号と解読します。調査を進める中で、狙撃手である山部の恋人、絵里が人質に取られ、犯人から繰り返し“試し撃ち”を強要されていることが明らかになります。コナンは博士製の弁当箱型FAX付き携帯を使い、絵里からの断片的なメッセージを解読し、山部と共に現場に急行します。見事な推理と機転を駆使して絵里を救出し、犯人グループを一掃して事件を解決します。
見どころ
– **逆さ電卓暗号の鮮やかさ**
数字列「3135134162」を逆さに読むというシンプルながらも新しい発想が、少年探偵たちに知的な快感を与えます。
– **“試し撃ち”に潜む危機感**
一見無害に見える風船射撃のシーンから始まり、重い人質劇に転換することで、視聴者を引き込む効果があります。
– **少年探偵団のリアルな協力プレイ**
偵察や情報収集など、子どもたちならではの機動力とチームワークが活躍し、シーンを一層引き立てます。
– **ゲスト警官の葛藤劇**
元海上保安官の山部警部補が恋人を自らの手で撃つ恐怖に向き合いながらも、正義を貫く姿は感動的です。
– **リアルな人質救出アクション**
高所からの飛び降りや格闘シーンなど、アニメとは思えない迫力ある展開が続き、視聴者を釘付けにします。
ゲスト声優
| 役柄 | 声優 | ふりがな | 生年月日 |
|———|——————|———————-|——————–|
| 山部 | 中田 譲治 | なかた じょうじ | 1954年4月22日 |
| 絵里 | 小野寺 啓子 | おのでら けいこ | 1964年8月17日 |
| 操縦士 | 水内 清光 | みずうち きよみつ | 1960年11月17日 |
| 男A | 藤原 啓治 | ふじわら けいじ | 1964年10月5日 |
| 男B | 巻島 直樹 | まきしま なおき | 1962年8月23日 |
| 男C | 千葉 一伸 | ちば いっしん | 1968年6月26日 |
まとめ
第14話「謎のメッセージ狙撃事件」は、一見遊びに見えるシーンから人質事件へと急展開する巧妙なミスディレクションと、逆さ電卓を用いた暗号解読が際立つ素晴らしいエピソードです。少年探偵団の機転や阿笠博士のガジェット、山部警部補の葛藤が複雑に絡み合い、サスペンスとヒューマンドラマが高い密度で融合しています。緊迫したビルの屋上アクションや電卓を利用したフィールドワークは、シリーズの中でも特に楽しめる要素です。さらに、小野寺啓子や中田譲治といったゲスト声優の熱演が、物語をよりドラマティックに彩ります。このエピソードは、コナンの推理力や子どもたちの絆を存分に味わえる一話であり、ファンには必見の作品です。次回の第15話「消えた死体殺人事件」をお楽しみに。
コメント