スペースコブラ第6話:魔術師の正体!!
寺沢武一原作のアニメ「スペースコブラ」第6話では、刺青の三姉妹を巡る物語がいよいよ核心へと迫ります。海賊ギルドの刺客としてコブラの前に立ちはだかるのは、奇術のような不可解な攻撃を操る強敵ターベージ。物理法則を無視したかのような攻撃の裏に隠された驚愕の真実とは何なのか。コブラの知略とサイコガンが、闇に潜む魔術の正体を暴くスリリングな展開が描かれます。ハードボイルドな雰囲気とSFミステリーの要素が完璧に融合した、初期シリーズ屈指の名エピソードを詳しく紐解いていきましょう。

スペースコブラ第6話:魔術師の正体!!
①あらすじは?
・第6話
・魔術師の正体!!
・1982年11月11日放映
ジェーンと共に次なる姉妹キャサリンのもとを訪れたコブラでしたが、そこには海賊ギルドの冷酷な幹部、ターベージが待ち構えていました。ターベージは「魔術師」の異名を持ち、自らの姿を自在に消したり、相手の精神を操る不思議な植物を駆使したりしてコブラを翻弄します。キャサリンを人質に取られ、手出しができないコブラは、ターベージの放つ奇怪な幻惑攻撃の前にかつてない苦戦を強いられます。サイコガンすら通用しないかに見える「魔術」の正体を突き止めるため、コブラは命懸けの賭けに出るのでした。
②みどころは?
第6話の最大のみどころは、敵キャラクターであるターベージの不気味な造形と、彼の操る「魔術」の演出です。出崎統監督による独特の光の透過表現や、静止画を効果的に使ったハーモニー演出が、ターベージの非人間的な恐怖を見事に引き立てています。また、絶体絶命のピンチに陥っても決してユーモアを忘れず、敵の僅かな隙を突いて逆転を狙うコブラのハードボイルドな格好良さも健在です。単なる力押しのアクションではなく、相手の能力の種明かしをしていく推理要素も含まれており、大人の鑑賞に堪えうる重厚なSFドラマとしての深みが感じられる一話となっています。
③ゲスト声優は?
| 役名 | 声優氏名 | ふりがな | 生年月日 | 備考、没日など |
| ターベージ | 内海賢二 | うつみけんじ | 1937年8月26日 | 2013年6月13日没 |
| キャサリン | 藤田淑子 | ふじたとしこ | 1950年4月5日 | 2018年12月28日没 |
| ジェーン | 中村晃子 | なかむらあきこ | 1945年1月3日 | |
| クリスタルボーイ | 小林清志 | こばやしきよし | 1933年1月11日 | 2022年7月30日没 |
④エピソードの詳細は?
物語は三姉妹の一人、キャサリンを救出する過程で展開されます。ターベージが操る「種」が人間の背中に寄生し、その意思を完全に支配するという設定は、当時の子供たちにトラウマ級の恐怖を与えました。コブラは自らの身体を傷つけることすら厭わず、ターベージの幻惑の正体が「植物の神経毒」による錯覚であることを見破ります。科学的な根拠に基づいた解明と、それを打ち破る精神エネルギー(サイコガン)の対比が実に見事です。キャサリンの悲しき宿命と、ジェーンとの姉妹の絆も描かれ、物語はいよいよ最終的な刺青の秘密の解明へと加速していく重要な転換点となりました。
⑤主題歌は?
オープニングテーマは、前野曜子が歌う「コブラ」です。大野雄二によるジャジーで疾走感あふれる旋律は、コブラという男のダンディズムを象徴する名曲です。前野曜子のハスキーな歌声が、物語の緊迫感をより一層引き立てます。エンディングテーマは「シークレット・デザイアー」。激しい戦いの後に流れるこのメロウなバラードは、宇宙を股にかける海賊の孤独と、ふとした瞬間に見せる哀愁を美しく描き出しています。これらの洗練された楽曲群が、スペースコブラという作品に他のアニメとは一線を画す「大人の雰囲気」を与えていることは間違いありません。
⑥まとめ
「魔術師の正体!!」は、内海賢二氏の重厚な演技によるターベージの圧倒的な存在感が光るエピソードです。物理的な破壊力だけではない、精神的な侵食を仕掛けてくる強敵に対し、コブラが知力と直感で立ち向かう姿は、まさに真のヒーロー像を体現しています。刺青の三姉妹を巡る物語の中でも、ホラー的要素とSFアクションが最高純度でブレンドされた屈指の名作回と言えるでしょう。この第6話を経て、コブラとクリスタルボーイの因縁はさらに深まり、銀河を舞台にした壮大なドラマは次なる局面へと突入していきます。色褪せない演出の数々をぜひその目で確かめてください。

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