名探偵コナン★第103話: 時代劇俳優殺人事件(後編)(1998年6月1日)
あらすじ
時代劇俳優である土方幸三郎の配偶者、永倉勇美が隣の部屋に住む俳優・沖田一のベランダで絞殺体として見つかりました。初めての捜査では沖田が疑われましたが、コナンは現場の家具の配置やエレベーターの表示が改ざんされていること、壊れたモデルガンの位置から「5階ではなく6階の部屋」に案内されたことを見抜きます。記者たちの前で麻酔銃を使って小五郎を眠らせ、蝶ネクタイ型の変声機を用いて小五郎の声を借りた推理ショーを行い、真の犯人である土方幸三郎と巧妙な二重扉トリックを暴露します。
みどころ
このエピソードの最大の魅力は、「階数の偽装」「二重の部屋の用意」「モデルガンの巧妙な隠し場所」を組み合わせた推理の過程です。コナンは紅茶カップの有無やエレベーターの階数プレートに残る拭き跡、壊れたモデルガンの指紋の位置から、一見すると逆に働く一連の証拠を巧みに利用して論理を構築します。記者たちを前にして小五郎を操る演出もあり、「名探偵と名役者の真剣勝負」が繰り広げられる名推理の回です。
ゲストの声優
土方幸三郎役:内海賢二(1937年8月26日生まれ)
永倉勇美役:朝倉佐知(1959年6月30日生まれ)
沖田一役:植村喜八郎(1960年9月5日生まれ)
記者役:千葉一伸(1968年6月26日生まれ)
記者役:中嶋聡彦(1962年8月12日生まれ)
まとめ
「時代劇俳優殺人事件(後編)」は、閉鎖空間を利用したトリックが極限まで巧妙に展開される作品です。土方幸三郎の階数や部屋の複製トリック、そしてモデルガンに関する“消えた証拠”の解明は、このシリーズの中でも特に緻密な構造を誇ります。記者を巻き込んだ推理ショー形式のクライマックスは非常に爽快で、推理アニメの魅力を存分に堪能できる傑作となっています。
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