名探偵コナン★第122話： バスルーム密室事件（後編）（1998年10月12日）

あらすじ

第122話「バスルーム密室事件（後編）」では、浴室にて妹の美菜がガムテープで目を封じられた状態で発見され、自殺と判断されます。しかし、江戸川コナンは他殺であることを見抜き、姉の全代が浴室をガムテープで密閉し、外からドアに体当たりして開けるトリックを解明します。さらに、婚約者の賢二が前夜に鳴らした呼び鈴の証言と、玄関の覗き穴に残された血痕を手掛かりにし、決定的な証拠を示して全代の自白を引き出します。

みどころ

本作の魅力は、典型的な密室トリックに科学的な推理が組み合わさった巧妙な展開です。浴室のドアと枠を内側から目張りしつつ、外側から体当たりで解錠する仕掛けを、コナンが呼び鈴の証言や覗き穴の血痕を手がかりに解き明かす過程は非常に緊迫感があります。家族間の愛憎劇を背景にした心理戦が、ミステリーとしての緊張感をさらに高めています。

声優

青島全代の声を担当するのは久川綾（生年月日：1968年11月12日）、青島美菜の声は田村ゆかり（生年月日：1976年2月27日）が務めています。

まとめ

「バスルーム密室事件（後編）」は、浴室密閉のトリックと家族ドラマを見事に融合させたエピソードです。姉妹の絆と裏切りが交錯する人間ドラマに、コナンの冷静な科学捜査が対峙し、密室ミステリーの王道を極めながら人間模様の深みも味わえる、シリーズの中でも特に高い完成度を誇る作品となっています。