名探偵コナン★第138話： 最後の上映殺人事件（前編）（1999年2月15日）

あらすじ

冬に公開された大ヒット映画の初日舞台あいさつが行われる全国上映会。旧映画館でフィルム上映中、スクリーンの裏で照明技師が絞殺される事件が発生する。残された証拠は燃え尽きたフィルムの断片と、床に落ちたワイヤーだけ。閉ざされた劇場内で、コナンは上映機構と舞台装置を利用した“不可視トリック”の謎に挑む。

みどころ

 舞台装置トリック

回転スクリーンや巻き取り機、照明ワイヤーを巧みに使った密室の手口が見どころとなっている。

フィルム解析

残されたフィルムの断片から時刻や殺害手順を逆算するコナンの科学的な推理が光る。

大勢の観客演出

観客の存在が犯行を隠す緊張感を生み出し、窓のない劇場ならではの閉塞感がサスペンスを一層引き立てる。

ゲストの声優

村松昭雄：丸山詠二（1930年10月23日生）
古橋稔：屋良有作（1948年3月15日生）
友里百合子：甲斐田ゆき（11月30日生）
井出敏行：陶山章央（1968年7月8日生）
張田政次：益富信孝（1939年10月30日生）
千葉刑事：千葉一伸（1968年6月26日生）
セリザワ博士：中博史（1960年11月19日生）
エメラ：小林愛（1973年5月25日生）
女：高森奈緒（1973年10月10日生）

まとめ

「最後の上映殺人事件（前編）」は、劇場特有の機械装置とスクリーンを駆使した独自の密室トリックが大きな魅力となっている。コナンは映写機の構造やワイヤーの張力を分析し、解決不可能と思われた状況を解明する。客席の明かりが落ちることで、犯行が瞬時に“スクリーンの裏”に隠れる演出が素晴らしく、後編への期待が高まる名推理回である。