名探偵コナン★第144話「上野発北斗星3号(前編)」(1999年5月10日放送)
あらすじ
籏本家の夏江夫人からの招待を受けて、江戸川コナン、毛利蘭、毛利小五郎の三人は、寝台特急「北斗星3号」のA寝台で北海道へ向かう優雅な旅を楽しもうとします。しかし、青函トンネルに入った直後、食堂車で出会った宝石店のオーナー、出雲啓太郎が謎の銃撃によって命を落とします。目撃者の証言を組み合わせていく中で、コナンは父・工藤優作の未発表小説と犯行の手口が一致していることに気づき、真実の探求に動き出します。
みどころ
本作の見どころは、青函トンネルに入った瞬間の轟音と銃声が巧妙に重なり合う演出、そしてA寝台という限られた空間で繰り広げられる緊張感です。コナンが列車の中の音の変化や微細な足跡を読み解き、銃撃の位置を特定する論理的な推理は、観る者の心を掴む展開となります。また、幼少期に触れた父・優作の未発表小説との既視感が視聴者の興味を一層引き立て、前編のラストには“断片的なヒント”が続編への期待感を高めます。
ゲストの声優
出雲啓太郎を演じるのは牛山茂さん、加越利則は谷口節さん、石槌晃重は藤本譲さん、明智文代は島本須美さん、出雲梓は藤生聖子さん、浅間安治は辻つとむさん、青葉徹を永野広一さんが担当しています。
まとめ
第144話(前編)は、限られた空間のA寝台と青函トンネルの轟音を効果的に利用し、緻密に配置された銃撃トリックが特徴的です。父・優作の未発表小説との関連性というメタ要素もファンの心をくすぐります。後編では、犯行動機や逃走経路が明らかになり、前編の謎が爽快に解決されます。続きが待ち遠しい傑作ミステリーです。
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