名探偵コナン★ 第16話: 骨董品コレクター殺人事件(1996年5月20日)
あらすじ
1996年5月20日に放送された第16話「骨董品コレクター殺人事件」では、資産家の丸伝次郎が妻・稲子の浮気を調査するため、毛利小五郎に依頼します。小五郎、コナン、蘭は伝次郎の屋敷へと向かいます。庭で待つ蘭とコナンの前で、突然呼び鈴が鳴り響きます。伝次郎が戻らないため、二人は彼を捜しに行くと、刀を握りしめたまま刺殺された伝次郎の遺体を発見します。事件の容疑者として浮上したのは、妻の稲子、主治医の波多野、彫刻家の阿久津、そして居合道場主の諏訪の四人です。各々が「借金返済」「アトリエにこもっていた」「道場で瞑想していた」といったアリバイを主張する中、コナンは香水の匂いや留守電の不整合、刀傷のパズルをもとに真犯人が諏訪雄二であることを突き止め、巧妙なトリックを暴き出します。
見どころ
– **“浮気調査”と殺人の交差**:浮気調査の依頼が思わぬ殺人事件に発展するという意外性が、視聴者の興味を引きつけています。
– **香水と留守電の伏線**:稲子と波多野が共通の香水を使用している点、そして留守番電話の回数の不一致がコナンの鋭い観察力によって明らかにされます。
– **刀傷パズルトリック**:タンスの引き出しに刻まれた刀傷を再配置することで、犯人の名前を浮かび上がらせる斬新な謎解きが展開されます。
– **“変声機ショー”定番演出**:小五郎を眠らせ、蝶ネクタイ型変声機で推理を代弁させるコミカルで戦略的な演出がシリーズの定番となっています。
– **家族と金銭のドロ沼**:資産家夫婦の間にある「借金と愛憎」が事件の背景にあり、人間ドラマとしての深みも感じられます。
ゲスト声優
| 役柄 | 声優 | ふりがな | 生年月日 |
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| 丸 伝次郎 | 亀井 三郎 | かめい さぶろう | 1938年4月3日 – 2013年9月9日 |
| 丸 稲子 | 幸田 直子 | こうだ なおこ | 1959年3月22日 |
| 波多野 幾也 | 牛山 茂 | うしやま しげる | 1952年1月25日 |
| 阿久津 誠 | 仲木 隆司 | なかぎ りゅうじ | 1936年10月24日 |
| 諏訪 雄二 | 小林 清志 | こばやし きよし | 1933年1月11日 – 2022年7月30日 |
まとめ
第16話「骨董品コレクター殺人事件」は、浮気調査という日常的なテーマから一転、刀を用いた残虐な殺人トリックへと展開する意表を突く構成が魅力となっています。香水や留守電のコール回数、タンスの刀傷パズルなど、複数の伏線をコナンが鮮やかに回収する推理はシリーズでも特に見応えがあります。さらに、蝶ネクタイ型変声機を駆使した小五郎の「眠りの推理ショー」や、資産家夫婦の愛憎劇などが、緊迫したミステリーにコミカルさと人間味を加えています。豪華なゲスト声優陣には亀井三郎、幸田直子、牛山茂、仲木隆司、小林清志が名を連ね、その演技が物語に深みを与えました。次回の第17話「デパートジャック事件」も楽しみにしていただきたいです。
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