名探偵コナン★ 第18話: 6月の花嫁殺人事件(1996年6月3日)

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名探偵コナン★ 第18話: 6月の花嫁殺人事件(1996年6月3日)

あらすじ

 

1996年6月3日に放送された第18話「6月の花嫁殺人事件」は、新一と蘭の中学校時代の音楽の先生、松本小百合の結婚式を舞台にしています。コナン、蘭、園子の三人は、教会の控室でウェディングドレスを着た小百合(声優:岡本麻弥)の様子をビデオ撮影しています。そのとき、花嫁の友人である竹中一美(声優:高乃麗)が持参したレモンティーを口にした小百合が突然激しい痛みに襲われ、赤く染まったドレスを着たまま倒れ込んでしまいます。駆けつけた目暮警部(声優:茶風林)らは、苛性ソーダ入りのカプセルが溶けるまでの「タイムラグ」を利用した巧妙なトリックに気づかず、容疑者を小百合の控室に出入りしていた竹中、梅宮淳司(声優:松本大)、高杉俊彦(声優:水島裕充)、松本清長(声優:加藤精三)の4人に絞り込みます。コナンはビデオ映像のレモンティー缶の指紋を調べ、乾燥剤の瓶を発見したことで、「小百合が誤って取り違えたレモンティー缶」に毒が仕込まれていたことを明らかにし、真犯人を突き止めていきます。

見どころ

 

– **“間違い飲み”トリック**:犯人は小百合と園子のレモンティー缶を入れ替え、毒の入ったカプセルと苛性ソーダをそれぞれ別に投入しました。倒れるまでのタイムラグを利用してアリバイを偽装する手法が非常に巧妙です。

– **映像推理の精緻さ**:蘭が残したビデオカメラの映像を詳しく分析し、画面には映らない死角での缶のすり替えを見抜くコナンの観察力は、シリーズの中でも特に際立っています。

– **乾燥剤瓶の伏線回収**:廊下のゴミ箱から見つけた乾燥剤入りのガラス瓶が、苛性ソーダの液状化タイムラグを支える重要な要素となり、意外性を持っています。

– **人間ドラマとしての深み**:幼馴染への想い、初恋の記憶をレモンティーに重ねた小百合の無邪気さと、それを利用した犯人の“歪んだ愛情”が事件に悲しみを添えています。

ゲスト声優

 

| 役柄 | 声優 | ふりがな | 生年月日 |
|—————–|—————-|————————–|———————————-|
| 松本小百合 | 岡本 麻弥 | おかもと まや | 1967年2月3日 58歳 |
| 高杉俊彦 | 水島 裕 | みずしま ゆう | 1956年1月18日 68歳 |
| 竹中一美 | 高乃 麗 | たかの うらら | 1961年8月16日 63歳 |
| 梅宮淳司 | 松本 大 | まつもと だい | 1959年6月1日 65歳 |

まとめ

 

「6月の花嫁殺人事件」は、親しみのある教室から祝福の場である結婚式へと舞台を移し、初恋の思い出を象徴するレモンティーが凶器に変わる独創的なトリックが際立つ作品です。コナンのビデオ映像の解析と乾燥剤瓶の発見による科学的な推理は、誰もが息を呑むような素晴らしさを誇ります。蝶ネクタイ型変声機や探偵バッジといったガジェットは控えめながらも緊張感ある展開を支え、人間ドラマの複雑さが深い余韻をもたらします。岡本麻弥や高乃麗などのベテラン声優陣による熱演が、事件の悲しみや救済を見事に引き立てるこのエピソードは、シリーズ随一の完成度を誇る必見のストーリーです。次回の第19話「エレベーター殺人事件」も楽しみにしていてください。

 

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