名探偵コナン★第20話: 幽霊屋敷殺人事件(1996年6月17日)

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名探偵コナン★第20話: 幽霊屋敷殺人事件(1996年6月17日)

あらすじ

 

ある雨上がりの夜、少年探偵団は探検ごっこと称して、4丁目の古びた洋館「幽霊屋敷」に挑むことになった。この屋敷は、5年前に主人が何者かに命を奪われて以来、空き家となり、不気味な声や人魂の目撃が続いていた。歩美が「昨夜、人魂を見た」と語り、半信半疑の探偵団は、夜の洋館に足を踏み入れる。懐中電灯や金属バットを持ち込み探索を開始するも、途中で元太と光彦が突然姿を消してしまう。コナンは床に残った湿り気や、室内の埃の散り方、非常扉の足跡から「意図的に意識を失わされた」と推理する。元太と光彦を見つけた後、犯人は母親・昭夫の母が薬を使い、5年前の殺人を隠蔽し続けていた昭夫に「時効まで静かに暮らせ」と脅していたことが明らかになる。コナンは、残された母の声を録音したテープを再生し、親子の仕掛けた“幽霊ショー”を暴き、事件を解決へと導く。

見どころ

 

– **“霊”の正体は母親の演出**:呻き声や人魂の演出が、母親による子どもたちを眠らせるための巧妙な偽装であったことには驚きがある。
– **床の湿り気と埃の分析**:コナンが床の水滴の跡や埃の散らばりから、屋敷内で意図的に時間を稼ぐ行為を見抜く観察力は素晴らしい。
– **親子を脅す“時効”トリック**:5年前の未解決殺人を“時効”という形でうやむやにしようとする動機が、親子間の心理ドラマを際立たせている。
– **少年探偵団の連係プレイ**:元太と光彦が罠に引っかかる中、コナンが蘭に助けを求める機転と、蘭のリサーチが合わさり真相に迫るチームワークの素晴らしさが際立つ。

ゲストの声優

 

| 役柄 | 声優 | ふりがな | 生年月日 |
|—————|—————|——————-|————————-|
| 昭夫 | 家中 宏 | やなか ひろし | 1958年3月10日 |
| 昭夫の父 | 西村 知道 | にしむら ともみち | 1946年6月2日 |
| 昭夫の母 | 山田 礼子 | やまだ れいこ | 1948年12月29日 |

まとめ

 

第20話「幽霊屋敷殺人事件」は、怪談風の“恐怖の館”という舞台設定に、親子の罪と愛憎を絡めたヒューマンドラマを組み合わせた傑作エピソードである。人魂や呻き声がすべて母親の巧妙な偽装であり、コナンが床の湿り気や埃の散り方、非常扉の足跡をもとにトリックを論理的に解明する過程は、まさに“科学的怪奇譚”と呼ぶにふさわしい。家中宏をはじめとするベテラン声優陣の演技が、屋敷に潜む“悪霊”の正体を浮き彫りにし、事件に深い余韻を与えている。少年探偵団と蘭、小五郎の連携も冴え渡り、恐怖からの救出へと駆け抜けるサスペンスと人情の交錯が素晴らしい。次回は第21話「TVドラマロケ殺人事件」で、また新たな舞台とトリックが待ち受けているので、楽しみにしてほしい。

 

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