名探偵コナン★第21話: TVドラマロケ殺人事件(1996年6月24日)

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名探偵コナン★第21話: TVドラマロケ殺人事件(1996年6月24日)

あらすじ

 

日売テレビの火曜サスペンスドラマ「闇に笑う脅迫者」の撮影が神社で行われ、小五郎は推理監修を担当し喜びに満ちていた。撮影を終えたクルーは米花旅館に宿泊し、コナンは蘭やヨーコと共に現場を訪れることに。撮影助手の安西守男は、妙子の祖父・久作から注意を受けるが、夜になると神社前で血まみれの遺体として見つかってしまう。凶器はドラマで使用されたナイフであり、被害者は死の直前に「コマイヌ」と血で書き残していた。コナンはその書き方に違和感を覚え、さらに指紋を消した状態で目暮警部を麻酔銃で眠らせる音声演出、小五郎の“眠りの推理”を駆使して、後書きされた一画を使って「ニマイメ(二枚目)」と読むトリックを明かす。真の犯人は動機とアリバイを偽装したスクリプター・妙子であることが判明し、事件は解決に至る。

みどころ

 

– **TVドラマロケ現場を活かした密室感**
神社と旅館を結ぶ撮影クルーの動きが舞台となり、実際のロケ用ナイフが凶器として使われるアイデアは、視聴者に“メタ推理”の醍醐味を提供します。
– **“コマイヌ”→“ニマイメ”暗号の鮮やかさ**
ダイイングメッセージの一部を後書きし、「コマイヌ」から「二枚目俳優」を示すトリックは、シリーズの中でも特に印象的です。
– **偽装工作の多層構造**
血痕を拭き取り、腕時計のアラームで時間を偽装し、指紋を消去しつつ凶器をそのまま放置するなど、犯人の緻密な計画とそれに立ち向かうコナンの論理戦に引き込まれます。
– **ガジェット&“眠りの小五郎”演出**
探偵バッジによる無線通信と蝶ネクタイ型変声機を駆使した小五郎の演出が、コメディ要素を交えつつ緊張感と真相を明らかにします。

ゲスト声優

 

| 役柄 | 声優 | ふりがな | 生年月日 |
|——————-|————–|——————–|———————|
| 沖野ヨーコ | 天野由梨 | あまの ゆり | 1966年1月5日 |
| 山岸栄一 | 一条和矢 | いちじょう かずや | 1966年4月11日 |
| 那智真吾 | 子安武人 | こやす たけひと | 1967年5月5日 |
| 権藤武敏 | 宮田光 | みやた ひかる | 1930年9月30日 |
| 豆垣妙子 | 弥生みつき | やよい みつき | 1963年3月15日 |
| 島崎裕二 | 横堀悦夫 | よこぼり えつお | 1963年9月29日 |
| 安西守男 | 二又一成 | ふたまた いっせい | 1955年3月15日 |
| 豆垣久作 | 丸山詠二 | まるやま えいじ | 1930年10月23日 |
| 鑑識員 | 高木渉 | たかぎ わたる | 1966年7月25日 |
| 仲居のおばさん | 岩居由希子 | いわい ゆきこ | 1972年1月13日 |

まとめ

 

第21話「TVドラマロケ殺人事件」は、アニメ本編と同様に“画面の外”で発生したロケ機材を巧みに利用したミステリーです。ドラマ用のナイフの使用、ダイイングメッセージの一画後書きによる暗号、腕時計のアラームや指紋の消去など、犯人の周到な準備に対してコナンの緻密な観察と論理が見事に崩されます。また、探偵バッジや変声機を活用した“眠りの小五郎”の演出が、緊張感のあるサスペンスの中にユーモアとカタルシスをもたらし、シリーズ屈指のエンターテインメント性を実現しています。天野由梨や子安武人、弥生みつきなど、豪華なゲスト声優陣によるキャラクター描写も深みを加え、一話完結のシンプルさと驚きの余韻を両立させた傑作としておすすめです。次回は第22話「豪華客船連続殺人事件(前編)」で、新たな海上ミステリーにご期待ください。

 

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