名探偵コナン★第215話： 消えた証拠（2000年10月9日）

消えた証拠

コナン、蘭、小五郎は海辺の山道を走行中に車が故障し、近くの別荘に立ち寄ることになります。その別荘は著名な弁護士である橘憲介の所有で、三人は宿泊を勧められます。翌朝、蘭とコナンは海釣りに出かけますが、沖合で橘のボートが転覆してしまいます。警察が到着した際、橘はすでに水死体となっており、彼の体からは睡眠薬の成分が見つかります。果たしてこれは事故なのか、それとも他殺なのか。着用しているはずのライフジャケットが見当たらないことや、弁護士を脅迫していた赤いキャップの男についての目撃情報など、さまざまな不審な点が浮上し、捜査は混迷を深めます。

見どころ

このエピソードの最大の魅力は「水上の密室トリック」と「アリバイの崩壊」です。弁護士一家の複雑な人間関係や秘書、会計担当者との確執が巧妙に描かれており、コナンがいかにしてこの水難事故に潜む殺人の証拠を見つけ出すのかが注目です。また、愛犬がボートの転覆を引き起こす決定的瞬間をもたらし、意外な証拠につながる展開は緊張感に満ちています。最後には赤い帽子の男の正体が明らかになり、視聴者を驚かせる仕掛けが用意されています。

ゲストの声優

橘憲介役の藤城裕士さんは1940年2月26日生まれです。
橘ユキ役の藤木聖子さんは1954年7月12日生まれです。
桜庭裕一役の堀川仁さんは1962年12月16日生まれです。

 まとめ

「消えた証拠」は、海上で突如起きたボート転覆事件を巧妙な推理で解決する、シリーズの中でも特に印象的な “水中トリック” が展開されるエピソードです。橘憲介の複雑な人間関係が丁寧に描写され、愛犬の存在が証拠発見に寄与するなど、工夫が随所に見られます。ゲストキャラクターの声優陣もベテランが揃っており、推理好きな人々だけでなく、ドラマティックな展開を期待するファンにも高い満足感を提供する一話です。次回の捜査の展開にも期待が寄せられます。