名探偵コナン★第283話 水流るる石庭の怪（後編）：2002年6月24日

あらすじ

2002年6月24日に放送された第283話「水流るる石庭の怪（後編）」では、木山家具の社長である馬島道吉の自宅にある石庭でコナンたちが一夜を過ごします。翌朝、彼らは馬島の絞殺された遺体を発見し、現場は騒然とします。関係者の遠藤信明、橋本政之、本庄綾佳、木山智則はそれぞれアリバイを持ちながらも、コナンは足跡を残さずに遺体を庭の中心に運ぶ不思議なトリックに注目します。捜査員が見つけた脅迫状には洋館の屋上への呼び出しが記されており、この事件の真相は「水流るる石庭」という舞台装置に隠されていました。

見どころ

このエピソードの後編では、石庭の“水流仕掛け”を基盤とした密室トリックの解明が最大の見どころです。滝が石庭の白砂を洗う構造を利用し、コナンは滝の排水路から細引きを回収する観察力を発揮します。排水口で見つけた小道具を手掛かりに、彼は「足跡を残さずに移動させる」仕掛けの全貌を明らかにし、アーチェリーの矢と紐を使った小五郎の仮説を覆します。さらに、ゴミ箱に捨てられた脅迫状が動機を示唆し、洋館の屋上への誘いが真犯人に導く構成は非常に印象的です。

ゲストの声優（生年月日）

– 遠藤信明（えんどう のぶあき）／田口 昻：1942年5月18日生まれ
– 橋本政之（はしもと まさゆき）／松山 鷹志：1960年4月2日生まれ
– 本庄綾佳（ほんじょう あやか）／内川 藍維：2月27日生まれ
– 木山智則（きやま とものり）／小山 力也：1963年12月18日生まれ

まとめ

「水流るる石庭の怪（後編）」は、華やかな石庭の滝と白砂が“動く密室”トリックを実現させる巧妙な演出が光るエピソードです。コナンが滝の排水口から引き出した細引きを使って、被害者を運んだ紐付き矢の仕掛けを見破る推理は驚愕です。また、被害者を洋館の屋上に呼び出す脅迫状が人間関係の怨恨を浮き彫りにし、動機と手口が巧みに結びつく脚本の緻密さは特筆に値します。石庭という非日常の舞台装置と緻密な論理が融合し、視聴者に深い感動を与える名作エピソードです。