名探偵コナン★第285話 中華街雨のデジャビュ（後編）：2002年7月8日

あらすじ

2002年7月8日に放送された第285話「中華街 雨のデジャビュ（後編）」では、映画プロデューサーの川端四朗が中華街の老舗料亭で命を落としました。彼の死因は青酸カリによる窒息であることが明らかになりましたが、料理やテーブル上からは毒物は検出されませんでした。コナンはトイレで見つけた毒物の容器によって小五郎の無実を証明し、回転テーブル上の醤油と川端の卵アレルギー、さらに濡れたおしぼりの配置から、雨で滑りやすくなった床を利用した“回転トリック”を見抜き、犯人の手口を暴いていきます。

みどころ

後編の最大の見どころは、円卓（回転テーブル）のズレを鍵にした毒盛りトリックです。醤油差しの取りにくい位置、卵料理を避けた料理の順番、小皿の濡れ具合など、コナンは雨で湿った床の水滴を手がかりに、誰が円卓を回し、毒入りのおしぼりをすり替えたのかを論理的に突き止める過程は素晴らしいものです。さらに、横溝警部補とのやり取りで“眠りの小五郎”が再び登場し、推理ショーとしての見せ場も豊富です。

ゲストの声優（生年月日）

– 磯上海蔵（いそがみ かいぞう）／監督・磯上海蔵役：土師孝也（1952年9月8日）
– 北浦京吾（きたうら きょうご）／原作者・北浦京吾役：山路和弘（1954年6月4日）
– 伊東基伝（いとう もとてる）／助監督・伊東基伝役：後藤哲夫（1950年8月10日）
– 川端四朗（かわばた しろう）／プロデューサー・川端四朗役：宝亀克寿（1946年10月30日）

まとめ

後編では、前編で張られた円卓トリックと雨による床の水滴が再び重要な要素として浮上します。コナンは回転テーブル上の醤油差しと川端の卵アレルギーを結びつけ、濡れたおしぼりの配置から犯行動機と手口を論理的に解明していきます。毒物容器の発見や麻酔銃で眠る小五郎の演出、横溝警部補の疑念と対比させた推理ショーは高い完成度を誇り、シリーズ屈指の“食卓ミステリー”として視聴者に強烈なカタルシスをもたらす名作エピソードとなっています。