名探偵コナン★第319話 幸運のシガーケース(後編):2003年5月12日

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名探偵コナン★第319話 幸運のシガーケース(後編):2003年5月12日

あらすじ

毛利一家は峠道で車が故障してしまい、“KURON”社の山荘に避難します。そこで社長である梅宮四郎が平松正樹のマッサージシートを使用するのですが、平松は夜中に梅宮を刺殺してしまいます。逃げた平松は崖から転落して亡くなり、警察はこれを運転ミスと判断しました。しかし、コナンは逃走車にブレーキの跡がないことや、コーナーミラーの角度が変わっている点に疑問を持ちます。山荘の試験室に残されたビデオ映像には、平松が社長を刺す瞬間が無音で記録されていました。コナンは“幸運のシガーケース”と呼ばれる携帯ケースの開閉音が消されていることに気付き、トリックの真相を解明します。ケースの中にあるボタン電池を利用した音声遮断の仕組みが、平松の犯行を偽装するために使われたのです。

みどころ

この後編での最大の見どころは、無音ビデオとシガーケースの開閉音に関する巧妙な演出です。コナンがビデオ映像をフレームごとに解析し、刺殺の瞬間だけ音声が消えていることを数学的に示す場面は、音響トリックの視覚化として非常に新鮮です。また、シガーケースの配布シーンと無音録画シーンを交互に見せる編集技法は見事で、視聴者に“何かがおかしい”という感覚を共有させます。最後に、コナンがケース内部の配線図をホワイトボードに再現する推理過程は、名探偵らしい論理的な見どころです。

ゲストの声優(生年月日)

梅宮四郎役を演じるのは笠原英伍さんで、1939年5月15日生まれです。平松正樹役は鳥海勝美さんが務めており、1966年7月24日生まれです。中野浩夫役は飛田展男さんが担当し、1950年6月1日生まれです。笠原英伍さんは別役で佐藤正治さんが演じており、こちらの生年月日は公開されていません。

スタッフ注目ポイント

脚本を担当したまさきひろさんは、原作38巻の“音消しトリック”を映像に適した形で再構築し、ビデオ録画とシガーケースの動作を巧みに同期させた演出を実現しました。演出を手がけた鈴木吉男さんは、刺殺の瞬間のフレームをわずかに遅らせることで、視聴者の聴覚と視覚を同時に欺く緊張感を生み出しています。作画監督の志村泉さんは、シガーケース内部の電子部品や配線を詳細に描写し、小道具の重要性を視覚的に強調しました。音楽監督の大野克夫さんによる無音の演出が、トリック公開時の効果を最大限に引き出しています。

まとめ

“幸運のシガーケース”を利用した無音トリックによって、逃走車の事故偽装と刺殺事件が明らかになった後編です。音声波形と映像の微細なズレを突くコナンの解析シーンは必見です。次回も細部に宿る“音の証拠”を見逃さないでください。

 

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