名探偵コナン★第325話 炎の中に赤い馬(事件編):2003年6月23日
あらすじ
東京の梨善町一丁目、鳥矢町二丁目、奥穂町三丁目で発生した連続放火事件は、異なる手法や動機にもかかわらず、現場には必ず赤い馬の木製人形が残されるという特徴があった。この不可解な事件の真相を追う探偵・楠川から依頼を受けたコナン、服部平次、毛利小五郎は、次の標的として噂される杯戸町四丁目の諸角邸を訪れる。主婦の諸角亮子は「気のせい」と一蹴するが、コナンたちが邸を離れた直後、突然家が炎に包まれる。駆けつけた警察は亮子の死因をベランダからの落下と判断するが、焼死体の傍らには赤い馬が転がっているのが発見された。焼け跡に残された微かな足跡や人形の配置を見て、コナンは計画的なトリックが存在することを確信し、真相解明のため捜査を開始する。
みどころ
このエピソードの魅力は、赤い馬が放火犯からの挑戦状としての役割を果たし、燃え盛る邸内に残された微細な証拠との対比が際立つ点にある。焼け焦げた床材の上に映える人形の鮮やかな赤が、場面全体に神秘的な雰囲気を醸し出す。さらに、平次がベランダ下の足跡を追う様子や、焼け落ちる窓枠を見つめるコナンの静かな表情を交互に映し出すことで、緊張感が高まる。少年探偵団の「また赤い馬だ…!」というセリフが次回への期待感を煽る重要な瞬間となる。
ゲストの声優
– 諸角亮子(もろずみ りょうこ):声を担当するのは山崎和佳奈さんで、生年月日は1965年9月29日です。
– 諸角明(もろずみ あきら):神谷明さんが声を担当し、生年月日は1952年8月26日です。
– 探偵・楠川栄一(くすかわ えいいち):三ツ矢雄二さんが声を担当し、生年月日は1962年6月11日です。
– 消防隊長(しょうぼう ちょう):茶風林さんが声を担当し、生年月日は1961年12月4日です。
スタッフ注目ポイント
脚本を手掛けた扇澤延男は、原作39巻の「赤い馬」に基づく連続放火トリックを映像向けに巧みに再構築し、序盤から視聴者を引き込むミスリードを設けている。演出の横田和善は、炎の動きと静かな邸内の対比をCG合成で強調し、人形の赤が際立つビジュアルを実現した。作画監督の志村泉は、焼け焦げた木片や壊れたタイル、足跡の泥はねまで緻密に描写し、トリック解明に必要な証拠を視覚的に強化している。音楽監督の大野克夫による緊迫感あふれる管弦楽の劇伴が、放火現場の恐怖と探偵たちの緊張感を一層際立たせている。
まとめ
赤い馬が放火犯からのメッセージを示し、燃え盛る邸内に残された足跡が密室トリックを暗示する。次回の捜査編で、コナンと平次がどのように真相を解明するのか、連続放火ミステリーの核心に迫る第326話を楽しみにしてください。
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