名探偵コナン★第328話 バースデーワインの謎:2003年7月14日

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名探偵コナン★第328話 バースデーワインの謎:2003年7月14日

2003年7月14日に放送されたエピソード328「バースデーワインの謎」では、蘭の先輩である小島由貴が主催する沢口圭子の誕生日と留学祝いのパーティーで、乾杯の瞬間にワインに毒が混入されてしまいます。真っ暗な室内で毒が加えられる瞬間を見逃さないコナンは、ロウソクの消灯を利用した“暗闇トリック”を鮮やかに解明します。

あらすじ

大学生の小島由貴の自宅で、沢口圭子の誕生日と留学を祝うパーティーが開催され、コナン、蘭、そして小五郎が招待されます。乾杯のために注がれた高級ワインを一口飲んだ圭子は、突然苦しみ始め、ロウソクの火が消えた暗闇の中で命を落とします。照明が復旧すると、圭子のグラスには明らかに毒が混入されていたことが判明します。警察は隣に座っていた野中一樹を疑いますが、コナンはワインが入れ替えられた経路と、ロウソクの消灯の数秒間に犯行が行われたと推測します。テーブルクロスを掴んだ富樫順司、グラスを渡した由貴、運んだ野中…暗闇の中で行動できたのは誰なのか。コナンは発光ダイオードの点灯のタイミングとグラスの持ち替えの順序から、真犯人を特定します。

みどころ

このエピソードの最大の魅力は、“暗闇トリック”の演出とコナンの瞬時の観察力です。ロウソクが消えた約4秒間にワイングラスを狙う犯人の姿を、わずかなガラスの反射や手のシルエットで浮かび上がらせるカメラワークは圧巻です。さらに、テーブルクロスを掴んだ富樫の無意識の動作や、由貴から野中、そして圭子へと回るグラスの経路を並行して編集し、視聴者にも推理の手がかりを提供します。暗転後の静寂と復灯後の賑やかさを対比させた脚本・山田豊の構成も見事で、シリーズの中でも特に印象的な“科学トリック”のエピソードとして楽しめます。

ゲストの声優

– 小島由貴(こじま ゆき):金月真美(かねつき まみ)生まれ:1976年7月7日
– 沢口圭子(さわぐち けいこ):江森浩子(えもり ひろこ)生まれ:1965年8月27日
– 野中一樹(のなか かずき):目黒光祐(めぐろ こうすけ)生年月日不詳
– 富樫順司(とがし じゅんじ):津久井教生(つくい のりお)生まれ:1965年10月7日

スタッフ注目ポイント

作画監督の村中ひろびは、暗転前後のテーブル上の反射やロウソクの炎を緻密に描写し、暗闇トリックの鍵となる“ガラスの輝き”を視覚的に強調しています。脚本(構成)の山田豊は、乾杯から暗転、毒が発動するまでの約1分をワンカット風に演出し、緊迫感を持続させる構成を実現しています。演出の大庭秀昭は、暗転中の残響音と無音のカットを交互に挿入し、視聴者に“見えない時間”を体感させる工夫を凝らしています。絵コンテを担当した三家本泰美によるグラスの受け渡しカットの細かいズームやパンが、犯行のチャンスを巧みに隠すトリックをえ支ています。

まとめ

暗闇の中で行われた“毒盛り”を、ガラスの反射と動作の順序のズレで暴いた名推理のエピソードです。乾杯から暗転、復灯にかけて隠された伏線を再確認し、コナンの科学的な観察力を楽しんでください。

 

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