名探偵コナン★第372話 物言わぬ航路(後編):2004年8月30日
あらすじ
那覇市内で刺殺された元プロ野球選手・能勢利三。完璧なアリバイを持つ対談相手・本山正浩に疑念を抱く名探偵コナンは、刺し傷の角度や凶器に残された微細な血痕から「犯行は移動中の車内で行われた」と結論付けます。車外に残された小さな砂粒とシートの繊維は、窃盗団のアジト跡と一致。実は、本山が仕組んだ保険金詐欺の一環であり、共犯のマネージャーを消すための残忍な計画でした。
みどころ
走行中の車内でナイフを振るうという“密室”トリックは非常に見応えがあります。助手席と後部座席のシート痕、血滴の放物線、タイヤ跡の向き──コナンが証拠を追跡するシーンはシリーズの中でも特に緊張感に満ちています。また、沖縄特有の砂と車内の繊維を結びつける科学的推理がリアルで、犯人のアリバイを崩す過程に引き込まれます。
ゲストの声優(生年月日)
本山正浩:坂東尚樹(1961年4月17日生)
能勢利三:石井康嗣(1963年6月30日生)
渡嘉敷警部:岡和男(1948年10月5日生)
共犯マネージャー・高田:真柴摩利(1972年5月12日生)
まとめ
前編で示された謎めいた“完璧アリバイ”を持つ本山の真意が後編で明らかになります。車内の密室トリックの緻密な構造と、沖縄の砂が決定的な要素となる科学推理が見事に融合。友情と裏切り、保険金詐欺の人間ドラマが濃密に絡み合い、最後まで目が離せない展開となっています。シーズン9の中でも特に完成度の高い名作エピソードです。
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