名探偵コナン★第375話 星と煙草の暗号（後編）：2004年10月25日

あらすじ

天体観測を楽しむために山深くにあるペンション「天土」を訪れたコナンたち。しかし、そこには1年前に行方不明になった河埜麻雄からの招待状を受け取った客が滞在していました。夜になると、崖の下で白骨化した遺体が見つかり、そのそばにはダイイングメッセージとしての6本のタバコが残されていました。さらに、ペンション内では二川肇の遺体が7本のタバコを握って発見されます。コナンはタバコの本数に隠された暗号から「示されている人物は異なる」と直感し、血のついた1本と携帯に残る未送信メールを手がかりに真実に迫ります。

みどころ

“星空のペンション”という静寂な背景に、タバコの本数を用いた巧妙なダイイングメッセージが絡み合ったミステリーが展開されます。暗闇に浮かぶ遺体とタバコ、そして血痕のついた1本が生み出す不気味さが際立ち、コナンが石灰痕やメールの文体分析を通じて暗号を解き明かす緊張感溢れる推理パートが楽しめます。また、宿帳の筆跡の比較や未送信メールの発見シーンは、後編ならではの伏線回収の見事さを堪能できる瞬間です。

ゲストの声優（生年月日）

– 河埜の婚約者・野之宮悦子役：柚木涼香（1974年1月10日生）
– 天文雑誌編集長・御上平八役：筈見純（1934年7月14日生）
– 編集部員・二川肇役：志賀克也（1969年12月18日生）
– ペンションオーナー・天土隆司役：坂口賢一（1965年8月23日生）

まとめ

後編では「6本→7本」というタバコの本数に隠された暗号の真意や、未送信メールが示す自白の裏側、石灰と血痕の使い分けに隠されたトリックが次々と明らかになります。コナンが宿帳の名前の順序とメッセージの一致を突き止め、真犯人を暴く展開は見事です。星空の下で繰り広げられるホラーと本格的な推理が絶妙に融合した、シリーズ屈指の暗号ミステリーとなっています。