名探偵コナン★第385話 ストラディバリウスの不協和音（前奏曲）：2005年1月24日

あらすじ

名門オーケストラ「ビクトリア交響楽団」の定期演奏会にて、世界的に有名なストラディバリウスを演奏する独奏者、桐原薫が演奏後に突然倒れます。駆けつけたコナンたちが調査を始めると、薫の肩には微細な毒針の跡が見つかります。その毒は演奏中に使用するバイオリンの弓に仕込まれており、実は薫だけでなく楽団の全員が次の標的であることが明らかになります。コナンはステージの仕組みと楽譜に隠された暗号を解読し、第二の毒針を阻止しますが、その背後には楽団員同士の確執や嫉妬が隠れていることが真の動機であることが判明します。

みどころ

豪華なコンサートホールが舞台となり、毒針トリックを支えるのは演奏中の微細な動作や舞台装置の複雑な仕掛けです。音楽用語や楽譜の符号が手がかりとなり、コナンが「前奏曲」から導き出す理推は美しく、また精緻です。ストラディバリウスの名演奏と対比される緊迫した瞬間や、毒針を取り除くまでの一連の動きは、まるでスリリングな演出のように流れます。音響効果を巧みに活かした演出が臨場感を高め、視聴者を引き込みます。

ゲストの声優（生年月日）

桐原薫（独奏ヴァイオリニスト）役：坂本真綾（1980年3月31日生まれ）
団長・室井達也役：大塚明夫（1959年11月24日生まれ）

まとめ

「前奏曲」をテーマにしたストラディバリウス・トリックは、音楽とミステリーが見事に融合しています。コナンの楽譜解読や舞台装置の活用、ゲスト声優の素晴らしい演技が一体となり、シリーズの中でも特に芸術性とサスペンスが際立つ作品となっています。後編では楽団の因縁がさらに深く掘り下げられ、真相が音楽のクライマックスと共に明らかになります。クラシック音楽ファンも推理ファンも見逃せないエピソードです。