名探偵コナン★第389話 薩摩に酔う小五郎（後編）：2005年2月21日

あらすじ

鹿児島にある白露酒造で発生した当主の毒殺事件の後半部分です。コナンは酒蔵内の排水路に残された酒粕と微量の毒成分を詳細に分析し、犯行に使われた「秘蔵古酒」が特定のロットであることを見抜きます。ターゲットは利き酒大会の審査員である毛利小五郎ですが、松永薫は古酒がすり替えられる瞬間を目撃します。真の犯人は蔵元の跡目を巡る内部対立に関与しており、その動機は相続権を奪われた恨みです。コナンは排水口トリックを解明し、毒入り古酒を巧みに利用して犯人を蔵の見学者の前にさらします。

みどころ

酒蔵の湿った木樽や蔵人の息づかいがリアルに感じられる演出が魅力的です。コナンが酒粕の中の毒物を蘭に指示する科学的なシーンや、排水路の暗闇で小五郎を誘導する緊張感、さらに蔵元内の対立を描いた人間ドラマが素晴らしく融合しています。後半のクライマックスにおける「すり替えトリックの回収」はシリーズ屈指の鮮やかさを誇り、視聴者を驚かせることでしょう。

ゲストの声優（生年月日）

– 松永薫（若手杜氏）役：朴璐美（1976年1月19日生まれ）
– 白露悦子（蔵元令嬢）役：能登麻美子（1977年2月6日生まれ）

まとめ

“薩摩に酔う小五郎”の後編は、前編での味覚にまつわるミステリーをさらに深めるトリックの解明と人間ドラマの濃厚な融合が際立つ作品です。独特の舞台である酒蔵を最大限に活用し、毒入り古酒のすり替えから排水路のトラップまで、コナンの鋭い推理が冴え渡ります。小五郎、蘭、コナンのチームプレーも見どころであり、シリーズの中でも特に楽しめるエピソードとなっています。