名探偵コナン★第405話 救急車を呼びに行った男：2005年7月4日

あらすじ

午前5時、売れないお笑いタレントの広松広は、ジョギング中に血を流して倒れている男性、大久保岩男を見つけます。119番に通報しますが、救急車がなかなか到着せず、彼は消防署まで迎えに行くことになります。現場に戻ると、桜田警部補が第一発見者の広松を疑い始めます。被害者は後頭部を鈍器で一撃され、即死していました。コナンは「救急車の到着が遅い」ことや「通報後すぐに姿を消さなかった」点に疑念を抱き、高木刑事と共に広松のアリバイや血痕の位置を再調査します。狭い路地や足跡のパターンから、広松以外の第三者の存在が浮かび上がり、驚くべきトリックが明らかになっていきます。

みどころ

このエピソードの最大の魅力は、“善意の通報者”を疑う警察と、それを論理的に覆すコナンと高木刑事の構図です。桜田警部補の“第一発見者が犯人”という考えに対して、コナンは血痕の飛散角度や通報から救急車到着までのタイムラグを計算し、真犯人の逃走ルートを解き明かす過程が非常にリアルです。また、静かな住宅街の早朝という日常的な風景が、凶悪な事件の舞台となることで緊張感を生み出します。短編ながらも観る者を飽きさせない構成とテンポの良さが際立つエピソードです。

ゲストの声優

– **広松広役：山田義晴**（やまだ よしはる）※生年月日非公開
– **安永雪子役：原亜弥**（はら あや）1964年2月2日生まれ

まとめ

第405話「救急車を呼びに行った男」は、善意の通報を逆手に取ったトリックと、その論破が鮮やかなミステリー回です。桜田警部補の先入観とコナンの冷静な現場分析が対立し、血痕の位置や足跡、通報のタイミングなどの細部から真相が明らかになっていく様子は、本格的な推理が楽しめます。ゲスト出演の原亜弥さんが演じる安永雪子のナレーション風の演技も印象的で、山田義晴さん演じる広松の葛藤が物語に深みを与えています。短い尺ながらも緊張感とカタルシスを両立させた名エピソードとして、Detective Conanファンにとって必見の一話です。