名探偵コナン★第412話 神社鳥居ビックリ暗号（後編）：2005年8月29日

神社鳥居ビックリ暗号（後編）

第412話「神社鳥居ビックリ暗号（後編）」のあらすじは、コナンたちが三の社裏に向かい、地下に隠された古い石室を見つけるところから始まります。風鈴の音に導かれた先には、いくつかの鳥居模型と呪縛具があり、行方不明の芹沢巌が捕らえられていました。当初は祭礼儀式の再現を狙った狂言であったものの、依頼人の中村恵子の遺産相続に絡む弟・中村孝雄の仕業であることが明らかになります。孝雄は暗号を用いて兄をおびき寄せ、石室で遺産の受け渡しを企てました。コナンは風鈴の音の回数と鳥居の配置から解除法を導き出し、石室から脱出。証拠を前にした孝雄は自らの犯行を認め、逮捕されます。

見どころ

このエピソードの魅力は、風鈴の微かな音と鳥居模型の配置を手掛かりにした“和風パズルトリック”にあります。コナンが音の残響や模型の向きを使って石室の扉を解錠する瞬間は、シリーズの中でも特に知的な快感を与えます。また、暗い石室での照明演出や鈴の音がホラー要素を加え、和の神秘性とミステリーが巧妙に融合しています。兄弟間の遺産を巡るドラマがトリックを深め、兄弟和解のシーンは感動を呼ぶものとなっています。

ゲストの声優

– 芹沢巌役：石塚運昇（1951年2月9日生）
– 中村恵子役：小林沙苗（1973年10月12日生）
– 中村孝雄役：塩屋浩三（1944年9月2日生）

まとめ

第412話「神社鳥居ビックリ暗号（後編）」は、前編で展開された風鈴と鳥居のトリックを巧みに回収し、遺産相続をめぐる兄弟の陰の部分を描いた和風ミステリーの傑作です。コナンの音響解析と模型の配置推理が見事に組み合わさった解錠シーンは知的な興奮を呼び起こし、石室のホラー演出が緊張感を保ちます。ゲスト声優陣の深みのある演技が人間ドラマに厚みを与え、兄弟和解の感動的な結末は視聴者の心に深く刻まれます。和の伝統美と本格的な推理が見事に調和したこのエピソードは、Detective Conanファンには見逃せない作品です。