名探偵コナン★第79話: 銀行強盗殺人事件(1997年11月3日)
あらすじ
毛利蘭の小切手を現金化するために、コナンと鈴木園子は閉店直前の東都銀行米花公園支店を訪れました。そこで、支店長の海老沢和雄(えびさわ かずお)が園子に挨拶をした直後、行員の前島哲哉(まえじま てつや)が強盗に襲われ、銃撃が発生します。混乱の中、別の行員である佐伯雅人(さえき まさと)が瞬時の判断で犯人を制圧し、そのまま銃撃を加えて命を奪います。一見すると事件は解決したかのように思えましたが、コナンは“のど飴”と“着信電話”に隠された巧妙な共犯の手口に気づき、真実を追究することになります。
みどころ
本話の最大の魅力は、犯人と共犯者が銀行内で“着信”と“半分に割ったのど飴”を駆使してアリバイを作り上げたところです。犯人は着信音を合図に裏口を開けさせ、連絡役の行員が半割りののど飴を証拠として残すことで、偶然の出来事に見せかける手法は非常に印象的です。また、“眠りの小五郎”の演出を用いて、小五郎に変声機を仕掛けたコナンが現場検証中に容疑者を追い詰める緻密な推理シーンも必見です。
ゲストの声優
– 谷口昇(たにぐち のぼる)/CV:山路和弘(やまじ かずひろ、1954年6月4日生まれ)
– 海老沢和雄(えびさわ かずお)/CV:藤城裕士(ふじしろ ゆうじ、1940年2月26日生まれ)
– 前島哲哉(まえじま てつや)/CV:檀臣幸(だん ともゆき、1963年8月6日生まれ)
– 佐伯雅人(さえき まさと)/CV:一条和矢(いちじょう かずや、1966年4月11日生まれ)
まとめ
第79話「銀行強盗殺人事件」は、犯人と共犯者が“偶然の英雄”を装うというユニークなトリックを中心に展開されるサスペンスです。閉店間際の銀行を舞台に、日常のアイテムである“着信音”や“のど飴”を巧みに利用した手法が際立っています。コナンが眠りの小五郎の演出や変声機を駆使して真相を明らかにするクライマックスは、シリーズの中でも特に緊迫感が漂います。人間の善意を巧みに利用したトリックと、それを論理的に打破する推理の素晴らしさを存分に楽しめる名作エピソードです。
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