名探偵コナン★第80話: 放浪画家殺人事件(1997年11月10日)
あらすじ
依頼者から美術展のチケットを手にした毛利小五郎は、江戸川コナンと毛利蘭と共に米花美術館へ足を運びます。蘭が絵画を楽しむ中、コナンは窓の外で野球をしている少年探偵団の様子が気になっていました。翌日、元太の打球が絵を描いていた男性のキャンバスに直撃します。コナンが急いで駆け寄ると、その男性は記憶を失ったかのように苦しみ始め、病院に運ばれますが、すぐに逃げ出してしまいます。さらにその翌日、その男性は河原で絞殺された状態で発見されます。コナンは遺体のバッグから見つけた銀杏の葉を手掛かりに、少年探偵団と共に男性の過去を調査し始めるのです。
みどころ
事件の核心を握るのは、被害者が持っていたスケッチブックに描かれた風景画と、バッグの中に残された銀杏の葉の二つの手がかりです。コナンたちは、描かれている家屋を手がかりに被害者の足跡を追い、一年前に行方不明となった事故死者と同じ人物であるかのように偽装された巧妙なトリックに迫ります。記憶喪失と本人確認の難しさを利用したアリバイトリックは、本作の中でも特にミステリー性が高く、推理ファンを魅了します。
ゲストの声優
– 早瀬達夫(はやせ たつお)/CV:秋元 羊介(あきもと ようすけ、1944年2月5日生まれ)
– 警備員(けいびいん)/CV:千葉一伸(ちば いっしん、1968年6月26日生まれ)
– 医師(いし)/CV:相沢正輝(あいざわ まさき、1965年1月19日生まれ)
– 君江(きみえ)/CV:藤井佳代子(ふじい かよこ、1961年4月21日生まれ)
まとめ
第80話「放浪画家殺人事件」は、失われた記憶と自身のアイデンティティを巡る本格的なミステリーです。偶然の出会いが引き金となり、スケッチブックに描かれた風景や銀杏の葉という細やかな手がかりを結びつけ、被害者の“死の真相”を明らかにするストーリーは圧巻です。身元確認を妨げるトリックに立ち向かう少年探偵団の活躍と、コナンの冷静な推理が交差し、最後まで緊張感が途切れることはありません。アートと推理が融合したシリーズの中でも特に優れたエピソードとして、何度でも楽しみたい名作です。
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