名探偵コナン【劇場版】時計じかけの摩天楼（1997年4月19日）

あらすじ

ある夜、黒川邸で発生した殺人事件を「眠りの小五郎」の見事な推理によって解決した江戸川コナン。その数日後、新一からのパーティー招待状を受け取り、小五郎を代理にして蘭と共に名建築家・森谷帝二の家に向かいます。しかし、爆薬の盗難や連続放火事件が報じられ、爆弾魔が「東都環状線に5つの爆弾を仕掛けた」と脅迫の電話をかけてきます。コナンはラジコン爆弾や捨て猫バッグ爆破、電車内の爆破を次々と阻止し、最後には森谷教授自身が真犯人であることを突き止めます。

みどころ

本作の最大の魅力は、複数の場所に設置されたプラスチック爆弾を、コナンがラジコン飛行機やキャリーバッグ、列車の速度制御といった多様なトリックを駆使して論理的に解き明かす推理劇です。「時計型麻酔銃」で小五郎を眠らせるシーンは、シリーズ史に残る名場面であり、「眠りの小五郎」が劇場版に初めて登場する瞬間でもあります。また、左右対称にこだわる犯人・森谷の美学や蘭への誕生日プレゼントの演出が人間ドラマを彩り、アクションと感動が絶妙に融合した傑作に仕上がっています。

ゲストの声優

森谷帝二役は、石田太郎さんが演じています。白鳥刑事を務めるのは、塩沢兼人さんです。

まとめ

『時計じかけの摩天楼』は、劇場版コナンの第1作として1997年4月19日に公開され、興行収入は11億円を記録した大ヒット作です。高度な爆破トリックやコナンと眠りの小五郎の名コンビ、さらに情緒に富んだ人間模様が融合し、以降のシリーズ作品に影響を与える基盤を築きました。真実を追い求める熱い推理劇をぜひご覧ください。