名探偵コナン【劇場版】紺碧の棺(2007年4月21日)
あらすじ
コナンたちが訪れた神海島で、古代の海底神殿が発見され、観光課が主催する宝探しに参加します。しかし、トレジャー・ハンターの一人がサメに襲われて命を落とし、これが事故ではなく殺人だと考えたコナンは独自の調査を開始します。夜が更けると、蘭と園子が何者かに誘拐され、コナンは一人で海底宮殿へと乗り込みます。そこで彼は、300年前に活躍した女海賊アン・ボニーとメアリ・リードの真実、さらに観光課長・岩永城児が仕組んだ陰謀を暴露し、メタンガスを利用して海賊船を脱出させます。財宝の正体が“海賊船そのもの”であることを突き止め、蘭と園子を救い出します。
みどころ
この作品の最も魅力的な点は、蘭と園子の絆を女海賊に重ね、これまでにない離島を舞台にしたミステリーアクションが展開されるところです。サメの襲撃から始まる海底宮殿の探索、ダイビングスーツに仕込まれた狙撃トリック、メタンガスを使った大爆発による脱出劇など、海と古代遺跡ならではの工夫が随所に見られます。また、冒頭のカーチェイスや終盤の財宝の正体が明らかになるシーンは、笑いと驚きを提供し、シリーズの中でも特に緊張感あふれる名作に仕上がっています。
ゲストの声優
岩永城児役は堀内賢雄(1957年7月30日生)、山口喜美子役は倉田雅世(1969年5月21日生)、馬淵千夏役は大本眞基子(1973年2月1日生)が担当しています。
まとめ
『紺碧の棺』は劇場版コナンの第11作目として、2007年4月21日に公開された作品であり、日本のアニメ映画として初めて離島を舞台にした意欲作です。蘭と園子の絆を中心に、海底神殿や観光課長の謎を解く優れた推理力と壮大なアクションが高く評価され、第31回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞しました。堀内賢雄、倉田雅世、大本眞基子といった豪華なゲスト声優陣の素晴らしい演技も見逃せないポイントであり、シリーズ屈指の名作と言えるでしょう。
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