名探偵コナン【劇場版】戦慄の楽譜(2008年4月19日)
あらすじ
著名な元ピアニスト、堂本一揮が設立した堂本音楽アカデミーの練習室で爆発が発生し、一期生の二人が命を落とし、ヴァイオリニストの河辺奏子が重傷を負う。翌週、蘭は一揮が手掛けた堂本音楽ホールの落成記念コンサートに招待されるが、そこでソプラノ歌手の秋庭怜子が連続で狙撃されるという事件が起こる。現場にはフルートの部品が残されており、コナンは「楽譜のように集められた部品」が示す連続殺人の構図に気づく。やがて怜子と一緒に運河のボート上で誘拐され、コナンはボール射出ベルトとDTMF信号を使って110番通報を成功させる。ホールの外壁爆破トリックと怜子の「アメイジング・グレイス」に隠された真実を解き明かし、仮面を被った敵を追い詰める。
みどころ
本作の最大の魅力は、音楽をテーマにした本格的な推理とアクションの見事な融合です。楽器のパーツを巡る連続殺人トリックや、ホールの外壁を使用した巧妙な爆破仕掛け、ボート上での緊迫した110番通報のシーンなどが息を呑む展開を生み出します。さらに、蘭と新一の過去にまつわる喧嘩や校歌のエピソードが感情の深みを与え、怜子を狙う狙撃シーンやコナンの新しいガジェットである「ボール射出ベルト」と「リコーダー暗号」が鮮やかに描かれます。ラストシーンでは「アメイジング・グレイス」が蘭と新一を繋ぐ感動的なクライマックスを迎えますので、ぜひ注目してください。
ゲストの声優
– 秋庭怜子役 – 桑島法子(1975年12月12日生)
– 堂本一揮役 – 田中信夫(1935年8月1日生)
– 堂本弦也役 – 目黒光祐(1954年1月31日生)
– 譜和匠役 – 依田英助(1927年10月15日生)
– 千草らら役 – 水谷優子(1964年11月4日生)
– 山根紫音役 – 金月真美(1965年4月2日生)
まとめ
『戦慄の楽譜』はシリーズ第12弾であり、音楽トリックを中心に織り成された緻密なミステリーと、ボートの密室や爆破仕掛けなどのダイナミックなアクションが同時に楽しめる特異な作品です。秋庭怜子とコナンの友情ドラマや、蘭と新一の過去のエピソード、そして阿笠博士のガジェットである「リコーダー暗号」や「ボール射出ベルト」の活躍が、作品の魅力を一層引き立てています。ZARDの最後の主題歌も心に響く、劇場版コナンの中でも特に優れた作品です。
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