名探偵コナン【劇場版】沈黙の15分(2011年4月16日)
あらすじ
12月、再選を果たした朝倉都知事のもとに、謎の脅迫状が届く。新たに開通した地下鉄トンネルが無人の爆弾によって崩落の危機にさらされる。コナンの冷静な判断によって乗客の命は救われるが、都知事が大臣時代に関わった新潟県のダム建設に対する怨恨が浮かび上がってくる。蘭や園子と共に雪深い現地へ向かい、移設5周年記念式典に隠された新たな爆破予告を追う。雪原に埋もれた遺体や、ダム放流施設への狙撃、報道陣を襲う二次災害──時限装置が刻む最後の15分は、コナンの推理力と仲間たちの連携が試される緊迫した頭脳戦。安らぎに満ちた冬の風景が、一瞬で生死を分けるサバイバルの舞台へと変わる。
みどころ
本作の最大の魅力は、テロリズムと自然災害という二つの要素を見事に融合させた緊迫感あふれるストーリー展開です。暗闇に包まれた地下鉄、雪原での遺体発見、ダム放流施設での爆破未遂など、舞台が次々に変わり、観客を飽きさせることがありません。コナンの冷静な推理や服部平次の大胆なアプローチ、蘭や園子の機転が絶妙に絡み合い、“15分間”というテーマが時間との戦いをドラマチックに描き出します。また、戦場カメラマンの渡部陽一や報道キャスターの宮根誠司がゲスト出演し、リアリティを加えています。さらに、B’zの「Don’t Wanna Lie」が高揚感を一層引き立てます。
ゲストの声優
渡部陽一(わたなべ よういち、1972年9月1日生)
宮根誠司(みやね せいじ、1963年4月27日生)
まとめ
『沈黙の15分』はシリーズ15周年を祝うにふさわしい重厚なサスペンスであり、テロと雪原、ダムという多彩な舞台で“生き延びるための戦い”を描写しています。動と静のコントラストが際立つ映像美と、コナンたちのチームワークが織りなす推理劇が魅力です。渡部陽一と宮根誠司のゲスト声優がリアルな緊張感を生み出し、B’zの主題歌がエンディングをドラマチックに締めくくります。最後の15分まで目が離せない、劇場版コナンの中でも特に優れた作品です。
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