名探偵コナン【劇場版】世紀末の魔術師(1999年4月17日)
あらすじ
怪盗キッドから「大英王国の至宝」とされるメモリーズ・エッグを奪うという予告状が届き、コナンと服部平次は大阪美術館でその行方を追います。しかし、キッドは謎の人物によって右目を撃たれ、海に転落し行方不明となります。翌日、東京行きの客船上で記者や研究者が同様の手口で次々と狙撃され、その犯人は「スコーピオン」と名乗ります。横須賀城の地下通路で二つの卵を巡る騒動が繰り広げられる中、コナンはラスプーチンの亡霊にまつわる怨恨劇の真実を解き明かし、仮面の裏に隠された真犯人を追跡します。
みどころ
本作の最大の魅力は、怪盗キッド初登場時の優雅なトリックと、撃たれたキッドを救うために繰り広げられる船上および城跡での緊迫したチェイスシーンです。また、『天国へのカウントダウン』以来、服部平次がバディとして登場し、二人の掛け合いが新鮮な印象を与えます。「右目を狙う」という異様な殺人動機のミステリー性や、隠し通路や暗号を駆使した脱出劇など、シリーズの伝統である謎解きとアクションが高次元で融合しています。
ゲストの声優
– 香坂夏美を演じるのは篠原恵美(1963年8月8日生)
– 沢部蔵之助には依田英助(1927年10月15日生)
– 乾将一は大塚周夫(1929年7月5日生)
– 寒川竜役は大塚芳忠(1954年5月19日生)
– 西野真人には宮本充(1958年9月8日生)
– セルゲイ・オフチンニコフ役は壌晴彦(1948年1月25日生)
– 浦思青蘭を演じるのは藤田淑子(1950年4月5日生)
まとめ
『世紀末の魔術師』は劇場版第3弾であり、名探偵コナンシリーズの中でも特に高い完成度を誇る作品です。怪盗キッドの華麗なアクロバットや服部平次との初の劇場共演、さらには「右目狙撃」という衝撃的なトリックが次々と展開し、観客を引き込みます。豪華なゲスト声優陣が彩るオリジナルキャラクターたちと、ロシア皇族にまつわる悲恋をテーマにした歴史ミステリーが見事に融合しています。秘密通路や迫力満点の脱出シーン、終盤のカードトリックによるどんでん返しは何度でも楽しみたい名場面です。映画ファンやコナンファンにとって、見逃せない作品となっています。
コメント