名探偵コナン【劇場版】銀翼の奇術師(2004年4月17日)
あらすじ
劇場版第8弾となる『銀翼の奇術師』は、女優の牧樹里が持つ“運命の宝石”スターサファイアを狙う怪盗キッドの予告状から物語が始まります。小五郎の警護を依頼されたコナンたちは舞台に向かい、屋上でキッドと対峙。後に樹里からの感謝として招待された函館行きの飛行機内で、彼女が毒入りのビタミン剤で命を奪われる事件が発生します。事件の真相を追う中、機長二人も毒により操縦ができなくなり、舞台俳優の新庄功が急遽コックピットへ向かいます。コナンの指導とキッドの手助けを受けて、乗客たちは共同で操縦し、燃え盛る管制火災の中で無事着陸を果たします。最後には蘭が新一(コナン)に気持ちを伝え、奇術と推理が交錯するサスペンスアクションが展開されます。
みどころ
本作の魅力は、汐留の摩天楼を舞台に繰り広げられるコナンと怪盗キッドの緊迫した対決、さらに飛行機内での密室での殺人ミステリーが二重構造として展開される点です。キッドの意外性を突くトリックとコナンの冷静な論理が際立ち、クライマックスでは突風と火災に包まれた1万フィートの空中での共同操縦劇が繰り広げられます。さらに、蘭の新一への告白シーンが感動を誘い、サスペンスとロマンスが絶妙に融合しているのが特徴です。怪盗と探偵の共闘による異例のクライマックスも見逃せません。
ゲストの声優
牧樹里役には戸田恵子が、矢口真佐代役には久川綾が、酒井なつき役には氷上恭子が、成沢文二郎役には森功至が、田島天子役には島津冴子が、伴亨役には柴田秀勝が、新庄功役には三木眞一郎がそれぞれ起用されています。
まとめ
『銀翼の奇術師』は、怪盗キッドと名探偵コナンが初めて手を組むユニークなストーリーです。摩天楼での迫力ある追跡劇から飛行機内での毒殺トリック、さらには乗客総出による操縦劇まで、驚きに満ちた展開が続きます。公開初週末には多くの観客を動員し、興行収入は28億円を記録しました。サスペンス、アクション、そして切ないロマンスが一度に楽しめる、シリーズの中でも特におすすめの傑作です。
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